MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『エレジー』 80点

2009-02-04 22:52:57 | goo映画レビュー

エレジー

2008年/アメリカ

ネタバレ

‘美’の喪失

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 この作品は60歳を越えていまだに精力絶倫の大学教授と30も年の離れた教え子の禁断の愛の話というだけのものなのだろうか?
 主人公デヴィッド・ケペシュの美術の大学教授という職業から判断するならば、この作品のテーマは‘老い’という以上に‘美’であると思う。
 デヴィッドが教え子のコンスエラ・カスティーリョの卒業パーティーに出席するのを躊躇った理由は、年老いた彼がコンスエラの美しさに見合うだけの外見を持ち合わせていないためであろうし、コンスエラが病を患ってもデヴィッドに再会するのを躊躇ったのは彼女が美しい乳房を摘出しなければならないためであろう。2人とも美術に精通しているため、美しくあることの大切さを十分に理解している。それ故にラストシーンでお互いが‘美しさ’を失った後でもまだ愛し合えることを確認できれば本当に幸せになれるのであろうが、病室内のシーンではそのようにはっきりとは描かれていない。ただデヴィッドのどうしていいのか分からないような表情に人生の厳しさを感じる。「髪の毛が無くても、乳房が無くても生きていられるだけで幸せ」という‘正論’は、十分に理解はできても納得し難いのが人間の性である。
 デヴィッドが最初の授業でいきなり黒板にロラン・バルト(Roland Barthes)の名前を書いたので、高尚な作品なのかと構えて観たのだが意外と普通の作品だった。


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言論の弾圧の黙殺

2009-02-04 00:05:10 | Weblog

セブン‐イレブン批判本を「封殺」するトーハン(ファクタ) - goo ニュース

 今日、セブン&アイ傘下のそごう心斎橋本店が売却されることになったように、

不況の最中、百貨店もスーパーも売り上げが落ちているのに、何故かコンビニだけ

が業績が良いのが不思議だったのだが、やっぱり年間で1000億円も“ピンハネ”

していれば業績が悪くなるわけがない。逆に考えるのならば個々の店舗の経営は

“派遣社員”のようなもので、最低レベルの賃金で働かされて業績が悪ければ店を

潰されて代わりの“派遣社員”が雇われるというような状態なのであろう。このような

上手い話はいつまでも続くはずはないが、普段言論の自由を標榜しているテレビで

この悪質な鈴木敏文の言論の弾圧を報道した番組はあるの


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