MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『桜蘭高校ホスト部』 70点

2012-03-20 23:53:07 | goo映画レビュー

桜蘭高校ホスト部

2012年/日本

ネタバレ

‘ウォーターダメージ’について

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 冒頭数分観ただけで本作が‘ふざけ半分’で撮られていることは明白で、それでも白けずに観ていられる理由は、川口春奈が演じる藤岡ハルヒの、他のメンバーたちを見る冷めた目が存在するためで、それだけで辛うじて本作のリアリティは保たれている。
 本作の監督である韓哲の、水に対する執着に関して記しておきたい。冒頭早々の海の映像から韓哲監督の、水に対するこだわりは明らかになるのであるが、やがて水は災いを呼び込む。雨の中で階段から転げ落ちようとする藤岡ハルヒを須王環が身を挺して守ったことから須王環は入院することになる。雨後に、ハルヒとミシェル・江梨華・モナールが言葉を交わすシーンにおいて、雨水に映るハルヒとミシェルのイメージが、水が揺れることで崩れるシーンなどは2人の思春期のたゆたうアイデンティティを上手く表現しており、ラストにおいてもハルヒの言葉で飛ばされた須王環が落ちたところは川である。
 ところがストーリーの要であるはずの、ミシェルが兄のために書き記していた料理のレシピが何故か深刻な‘ウォーターダメージ’から逃れてしまっているのである。散々‘ウォーターダメージ’を描いておきながら、雨水でびちゃびちゃになってもミシェルのレシピがたいしたダメージを受けていないということは演出にかなりのブレを生じさせ、観客から驚きを奪ってしまっていると思うのであるが、これも『LIAR GAME -再生-』(松山博昭監督 2012年)同様にテレビドラマの映画版という軽いスタンスを取るというのであるならば文句を言っても仕方がないし、所詮、川口春奈と篠田麻里子の笑顔を見せるだけの作品であるということならば、異存はない。
 それにしても母国語よりも英語のセリフの方がナチュラルに聞こえる篠田麻里子の才能を私はいまだに計りかねている。『TIME/タイム』(アンドリュー・ニコル監督 2011年)も英語で吹き替えをすれば良かったのにと思うほどである。意味ないけれど。


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「御真影」掲示条例案

2012-03-20 00:03:33 | Weblog

朝鮮学校への補助金見送り 大阪府、訪朝団案内を問題視(朝日新聞) - goo ニュース

 大阪府の朝鮮初中級学校への補助金支給ををめぐっては、府議会の一部が故金正日

総書記らの肖像画を各校の職員室に掲示している点を問題視し、朝鮮学校各校を運営する

学校法人・大阪朝鮮学園は今月、肖像画を外し府に2011年度分の補助金約8100万円

の支給を申請した結果、府は支給要件を満たすか調査し、府議会に補正予算案を提案する

ことにしていたが、16日の府議会質疑で、全国の朝鮮学校の児童生徒らが1~2月に訪朝

したことが指摘され、府が事実関係を確認し、同学園側は「訪朝団は学校が募集したもので

なく、支給要件に反しない」と主張したが、府は学園側が訪朝団の案内文を生徒に配った点

などを問題視し、補助金の補正予算案提出を見送ると決めた。このように北朝鮮に対する

アメリカの“弱腰外交”を日本は笑える立場にいないのであるが、橋下徹大阪市長ならば

金正日総書記らの肖像画の代わりに天皇陛下の肖像画を職員室に掲示させる「御真影」

掲示条例案を公明党は反対しても大阪維新の会と自民党の賛成多数で可決させると思う。


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