関西では魚のすり身を原料にした揚げ物を天ぷらと言うが、これは広島でも同じある。備後地方の「ネブト(=テンジクダイ)天」の美味しさについては何度も書いているので今回は省略して宇和島の名産である「じゃこ天」の話をしよう。
「じゃこ天」の原料はホタルジャコ(ハランボ)という小魚でネブト同様耳石がある。小骨の多い魚の頭を刎ねて叩き潰し塩などの調味料を加えて練るとプリプリの食感が生まれる。
揚げたてに豪快にかぶりつくのが一番だが、冷めたものでも焙れば立派な酒のアテになる。ジャリジャリした舌触りに懐かしさを覚えるのは私だけではないだろう。ジャコの含量の少ないものは80円程度であるのに対して、多いものは1枚100円ちょっとになる。もちろん値段の高い方が旨い(笑)
かけうどんに長方形の天ぷらをのせたのが、じゃこ天うどん。JR松山駅の「かけはし」では一番人気とか。こういう素朴な天ぷらうどんもあってよい。
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