寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

必要な物しか残らない時代が来る

2009年08月24日 | 日記
「景気は上向きつつあるというのは、大都市の話であって地方都市では全然良くなってないよ」と愚痴を言ったのはタクシーの運転手である。

「1日1万円ちょっとの売り上げがあれば御の字で、日曜はあまり期待できん。短い距離ならほとんどの人が歩く。今時遠乗りするお客さんは神様だよ」とも教えてくれた。

少しでも安い商品を買い求める庶民は無駄な物に手を出さないから、抱き合わせ販売がモットーの激安スーパーの店長も頭を抱えている。国民が無駄を徹底的に省く生活に切り替えると見せ掛けだけの産業の多くは消えてゆく。

これを異常と見るか、健全な流れと見るかは個人によって違うだろう。私はごく当たり前の方向性だと思っている。必要とされる物だけ残ればいいとの考えだ。

敗戦後、各県に国立大学を設置したが、人口の大幅な減少によって二期校の存在価値は無くなってきている。結局はかつての帝大、準帝大クラスしか残らないのではなかろうか。雨後の筍の如く増殖した私大の運命は更に暗い。

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鯛の酒盗とチーズの和え物

2009年08月24日 | 家飯

真鯛の胃袋や腸を細かく刻んで塩漬けにして発酵させたのが酒盗である。一般的には鰹の内臓で作るが、鯛でも穴子でもできる。通常廃棄する部位をひと手間かけて珍味にした古人の知恵には頭が下がる思いだ。

発酵の進んだ酒盗の臭いに思わず鼻をつまみたくなったが、じっと我慢して賽の目に切ったプロセスチーズと和えた。安いチーズは酒盗に付き物の強烈な発酵臭と塩気を和らげてくれる。このアテは不思議と日本酒との相性が良い。残り少なくなった酒盗を大葉で包んで片付けて口の中がすっきりした。

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