ネブト(標準和名テンジクダイ)は備後地方で夏によく食べられる小骨の多い雑魚である。先日ゆめタウン福山で兵庫県産(100g当たり138円)を購入した。ネブトをボールに移して水洗いすると大量の鱗が剥がれる。

下処理の段取りを簡単にまとめておく。臭みの元である頭(耳石を含む)を刎ねて内臓を抜き取る(黄色い卵は捨てずに残しておく)

身欠きの状態のネブトを出刃包丁などで地道に叩いて骨ごと潰していく。ネブトのミンチをつみれにする手もあるが、揚げて食べる方が圧倒的に多いと思う。


すり鉢にミンチを移し塩を加えてすりこぎであたると弾力が出る(専門用語で擂潰という)。次に卵白(つなぎというよりはむしろ膨張剤)を加えてよく混ぜてすり身の完成である。ガス天(小魚のすり身を整形して油で揚げたものの総称)にはゴボウのささがきを入れるのが普通だ。


両手にサラダ油を塗りすり身を円盤状にまとめてラップを敷いたトレイに並べていく。冷蔵庫でタネを数十分寝かせてから揚げ油に投入する。引き揚げの目安は膨らんだ天ぷらからバチバチという金属音が聞こえてきた時である。ネブト100%の高級ガス天をわざわざ拵えるのは市販品よりもはるかに美味しいからだ。見た目は非常に地味だが、舌の肥えた備後人を唸らせるほどの逸品と言える。程よい塩気の揚げ物はキンキンに冷えたビールによく合う。


下処理の段取りを簡単にまとめておく。臭みの元である頭(耳石を含む)を刎ねて内臓を抜き取る(黄色い卵は捨てずに残しておく)

身欠きの状態のネブトを出刃包丁などで地道に叩いて骨ごと潰していく。ネブトのミンチをつみれにする手もあるが、揚げて食べる方が圧倒的に多いと思う。


すり鉢にミンチを移し塩を加えてすりこぎであたると弾力が出る(専門用語で擂潰という)。次に卵白(つなぎというよりはむしろ膨張剤)を加えてよく混ぜてすり身の完成である。ガス天(小魚のすり身を整形して油で揚げたものの総称)にはゴボウのささがきを入れるのが普通だ。


両手にサラダ油を塗りすり身を円盤状にまとめてラップを敷いたトレイに並べていく。冷蔵庫でタネを数十分寝かせてから揚げ油に投入する。引き揚げの目安は膨らんだ天ぷらからバチバチという金属音が聞こえてきた時である。ネブト100%の高級ガス天をわざわざ拵えるのは市販品よりもはるかに美味しいからだ。見た目は非常に地味だが、舌の肥えた備後人を唸らせるほどの逸品と言える。程よい塩気の揚げ物はキンキンに冷えたビールによく合う。
