今日は本当によい天気だった。午前中は薄手の長袖シャツで出歩けたほど暖かかった。くたびれたチロル帽を被った乞食がガス展(ポートプラザ日化)に招かれた芸人(真ん中の男はウルフ田中似)を前の方で食い入るように見ていた(笑)

午後からはチャリに乗って法音寺橋を渡り草戸町に入った。草戸稲荷近くまで来るのは久し振りだ。「中道山明王院 国宝・県重文・市重文一挙建造物公開」の日に当たり大勢の人が参拝に訪れていた。

説明書きを見て驚いたのだが、何と書院・庫裡から遥か遠くの福山城が眺められるのだ。庭園の景色を堪能してから護摩堂の不動明王に手を合わせた。

最後に聴いた宮大工による本堂(鎌倉末期の建立)の構造の解説(尾道の浄土寺より古いにもかかわらず中国・元の最新の技法を採用して柱を抜いた)が非常に良かった(外陣で約30分)。彼が言ったように「折衷様の傑作」だと私も思う。
いつ来ても五重塔の美しさには感動を覚える。拝観料は500円だが、倍払っても惜しくはない。中心市街地で暮らす者の素直な感想である。