自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

潰瘍と自律神経

2013年02月07日 | 健康のための心の波動

 想念と臓器     平成25年2月7日

*****************************************

 

昨日は神経は神の経(みち)のことに触れ、

”病いは気から” というお話でした。

もう少し、そのあたりを掘り下げてみますと 

病いと自律神経 の働きを無視できません。

 

自律神経 とは、無意識の中で反射的に働いて、

体の正常な働きを維持している神経です。

たとえば、脊髄神経の調節、呼吸、循環、

消化吸収、分泌排泄、生殖器官の働きなど、

自然と意識無く、この自律神経のおかげで、

常に体の機能の自動調整がなされているわけです。

 

さらに、自律神経は、交感神経、副交感神経 

の二つの神経を持っています。

交感神経は非常事態に即応する神経といわれます。

たとえば血圧が上がるのは 体に悪いときだけでは

ありません。

 

感情が高揚したり、感動を味わったり、喜怒哀楽が

高まり、興奮したりすると、それに即して、

心臓の働きを高めるために、交感神経が咄嗟に

判断して、血圧が高まることもあります。

呼吸が荒くなったりするのも、むしろ、呼吸の

働きが、交感神経によって、高まっている

ともいえます。 

 

その、反面、交感神経の働きで、消化機能が抑えら

れたり、気管支の壁の平滑筋(へいかつきん)

を緩ませ、呼吸を楽にさせたりしているのです。

分泌にも影響をあたえ、興奮すれば汗を余計にかいたり、

瞳孔が広がったり、交感神経は日常の活動外の、

緊急対応に役立っているわけです

 

一方、副交感神経は 休息時の回復を促進させて、

消化を助け、養分を貯蔵させるなどの

日常の穏やかな状況での働きに役立っています。

このように、相反する作用をつかさどる神経で、

双方、バランスをとりながら、臓器の機能を調

整しています。

 

例1) 心臓 : 交感神経促進する作用をもち、

副交感神経抑制する作用をする。

 

例2) 血管 : 交感神経血管を収縮させ、

副交感神経は、拡張させる。

 

例3) 目の瞳孔 : 交感神経拡大させ

副交感神経縮小させる

 

例4) 消化運動 : 交感神経はこれを高め

副交感神経抑える

 

例5) 気管 : 交感神経は気管の筋肉をゆるめ

副交感神経縮める。

 

このような神経の働きを知れば知るほど、内田医師が

述べていたように、神の経(みち)という言葉が

適切だとわかります。

 

その自律神経に影響を与える ”感情の種類” という

ことも 昨日のお話しに出てきました。

これに関して 内田医師はこう述べています:

 

”これらプラスの感情は、自律神経機能を活発に

させるので、この神経に支配されている 内臓器官

(たとえば、心臓・胃・腸・内分泌・生殖器・

泌尿器など)の働きが 快調になって健康体を

つくります。

   

これに反して、不足、暗い、煩悶、不調和、悲観的、

消極的、劣等感といった、マイナスの感情は、自律神経 

の働きが低調となるので、内臓の働きも低下し、

新陳代謝に支障をきたして、いろいろな病気の元

つくることが判ります。”

 

臓器の働きと感情の関係に関して、具体的な症例を

内田医師は上げています。

 

心療内科的な診方(みかた)からすると、

胃・十二指腸潰瘍に関しては 特に、心の感情との

関関係が深いとされています。 

潰瘍 の原因は、医学的には、体質性格傾向、

環境因子の3つの要素があるといわれています。 

 

環境因子とは いわゆる、外界からのストレスをさします。

潰瘍性格 と言う言葉があるほど、潰瘍 になりやすい

性格傾向があるらしいのです。

 

”独立と依存の葛藤” こそ、潰瘍を起こす原因だと

述べている心理学者もいるぐらいです。

それは、独立心 も 依存心も同様に強い人、というのは、

ストレスが大きいからです。

 

表面的には、社会的独立心があり、活動的で成功も

おさめていても、内心、どこかで、まだ甘えたりない、

誰かに愛されたいという潜在的要求を持っている人です。

 

そういう人は、自分の感情をそのまま、出せない。 

真面目であるが、価値基準の行動枠を持っているから、

はめをはずす、自分を許せない。 それでいて、仕事熱心

だから、社会的には認められやすい。 

 

認められれば認められるほど、心の深層にある、欲求が

頭を持ち上げ、自己矛盾がおきて、ストレスがたまり、

体にそれが表出する~ということになります。

 

そのあたりを、実際の症例を多く見てこられている 

内田医師は 以下のように述べています。

 

胃は胃液と食べ物をよく混ぜ合わせ、酸性の

ドロドロ状にして、12指腸へ送り出します。

胃液に含まれている塩酸は、相当 強い酸ですが、

正常な胃の粘膜は、傷つくことはありません。

 

これは、プロスタグランディンという物質の働きで 

細胞レベルの防御が行われ粘液中の 重炭酸イオンの

働きで、胃酸が中和されるために、胃壁がきずかない

ようになっているといわれます。

 

酸やペプシンといった 粘膜を傷つける 攻撃因子 

と、粘液分泌、粘膜抵抗 などの防御因子とのバランスが

崩れ、攻撃因子が 優位に立ったときに、潰瘍ができる

というのが生理学の教えるところですが、どうして

そういう作用が起こるのか、その機序については、

まだ、明らかではありません。

 

しかし、心身相関 の問題が判ってきますと この機序

が自ずから解明されてまいります。ストレスの波を

小さくするよう、心に余裕のある生き方を試みるように

なりますと、胃潰瘍になりにくくなり、なっても、

速く 軽快 します。”

 

さらに、胃潰瘍は ストレスの積み重ね と言われて

いたが、現場から、瞬時に発病する場合あることを

内田医師は認めています。

 

胃潰瘍が全治されて、退院した患者さんが自宅に

つくや、家族との間で口論になり、’長い間、家を留守にして、

自分だけ気楽に入院しやがって、わしがどんなに困ったか、

くそたれ!’

 

と激しい言葉のやりとりがあったというのです。 

すると、急に胃が痛みだし、救急車で再入院され、直ちに

胃カメラで調べたところ、かなり大きな真っ赤になった、

潰瘍が新しくできていて、驚いたことがありました。”

 

逆もまた、真なりで、心の波動が変わった途端、急激に 

病状が良くなったという例もあります

次回はその実例を挙げていきます。

 

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、国立療養所、

私立病院内科部長を経て講演活動も行った。

                

                     

 

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生体と神の経(みち)

2013年02月06日 | 健康のための心の波動

病は気から    平成25年2月6日

**************************************

 私たちの肉体、それを構築している、細胞、

その結びつきなど、これまで、何度も

宇宙の統一ある相と比較してきた。

 

大阪大学の名誉教授でおられた市原硬博士は 

”新医科学提網”の緒論に 以下のように書かれている。

 

”生理とは天然のことである。生体反応のもっとも、

巧妙な点は、神身が一如であり、無数の反応が調節されて

いる点に存する。”

 

” 医学とは、生命を究明せんとする学問である。

動物には 動物生理学があり、植物には 植物生理学が

あるべきであって、人間を動物の一種とみなした場合には、

それは、もはや、医学ではなく動物学である。

 

人間生理の究明という最終目標を忘れた、単なる、

解剖学や病理学であるならば、それは、医学でもあっても

無意義である・・”

 

まず 私たちの体は、教授が ”神の身”と表現した、

さまざまな不思議な反応を起こす。

体を維持・育成・守ろう とする”生体反応” がある。

 

そして、マウスやその他の動物を 実験に使い、解剖学

を駆使して実験する。もし、それが、人間に対する医療の

研究と称しても、人間生理の究明を目的としなければ

意味がないものだと教授は言う。

 

内田医師は、市原教授の 上記の言葉を受けて、

こう述べている。

 

”近年、医学の急速な進歩により、病理学、細菌学、

免疫学、遺伝子工学、薬理学などの研究が盛んになる

につれて、医学者が人体生理学に立脚して、医術を行う

といった本来の立場から、ややもすると、現象に対しての

対策、たとえば、薬物治療を行うのが医師であるとの 

印象すら 一般に与えているのが現状です。

 

異常反応に対する、治療や病原とおぼしき、細菌に

対する、撲滅対策も必要でありましょうが、感染するような 

体調をつくった、根本原因、病理作用や免疫異常を 起こす

”元をつくった原因”はなんであるか、正しい、生理作用を

狂わせた原因は?、といった面にも目を向ける必要が

あると思うのです。”

 

病は気から~”という言葉は、絵に描いた餅ではない。

 

気の滞りが病をもたらす事は、東洋療法では、当たり前

として受け止められている。

内田医師は、現代の医学はさまざまな進歩により、

対症療法を薬物投与で行うことは可能だが、根本原因の

解明までは掘り下げられていないという。

 

空気を清浄にしなければ、薬をいくら投与しても、

呼吸器系の病が減らない。中国では 昨今、大気汚染が

深刻になり、多くの人たちが呼吸器官に支障を

きたしている。 そこで、新薬を開発して 患者に、

呼吸器官を正常にもどせても、大気汚染をもとから

たださなければ 根本的に患者は減らないのと

同じことだ。

 

源の原因が、諸病気の中に、見過ごされていないか?

それを 探らないで、対症療法を施しても あまり 

意味がないのではないか?

”病は気から” という言葉が 解剖生理学的に言えば、

つじつまがあっていることを以下のように、内田医師は

述べている。

 

”自律神経の中枢は、脳幹部の 視床下部にあります。

大脳皮質の、感情の中枢と 繊維で連絡していることが、

最近の解剖学の研究でわかってきました。

 

そうなると、当然、我々の喜怒哀楽の 精神感情が、

そのまま、直ちに、自律神経の中枢に伝わることに

なります。 したがって、プラスの感情は、自律神経中枢に 

高揚的に作用し、マイナスの感情は抑制的に

作用することは、理論的にも納得できます。

 

昔から、’病は気から’と、言い伝えられてきた言葉は、

何の根拠もない言葉ではなくて、このように、解剖・

生理学的にも、はっきりした裏付けがなされたわけで

あります。”

 

さて、市原教授も暗に示唆されておられたように、

人間と動物と異なる点、”霊妙な心”の存在にまで

掘り下げていかなければ、なかなか、原因解明という

ところまでは、研究はすすまないだろう。

 

市原教授は ”生体反応のもっとも、巧妙な点は、

神身が一如であり” と述べておられる。

内田医師も、医学に携わる人ほど、この 神妙な

人の体、生体、の組織と動きを感じるはずだという

 

”文明がどんなに発達しても、心臓の拍動一つすら、人

間の考えで休ませたり、動かしたり、することは、

できません。 

 

あたりまえになって、何気なく、過ごしていますが、

ひとたび立ち止まって体について、考えてみますと、

これらの働きは天体の運行と同じく、人間知では、

計り知れない神秘な力によって、動かされ、生かされて

いるということを 医学に携わっている者ほど、

切実に感じているはずです。”

 

こうしたことは、医学用語では 神 とつけられた

言葉が多いことを観てもわかる。たとえば、脳神経の中

にある、

 

・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・顔面神経、

・聴神経・舌神経・迷走神経・脊髄神経・神経節・神経叢、など。

 

内田医師は、”この~神経という代わりに、~をつかさどる、

神様の経(みち)と働き”と言い換えてもいいほど、人間知を

超えた、神妙な神秘的な力の通り道そのものが神経 だと

いうのです。

 

 

参考資料:

”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年

大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)

を卒業。その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て

講演活動も行った。

             

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免疫調整も浄化作用の一つ

2013年02月05日 | 健康のための心の波動

 

浄化作用~自然治癒力の不思議 (3)  平成25年2月5日

*******************************************************

 

内田医師は 自然治癒力 のことを、自然療能力と 

著書の中で使ってておられる。

浄化作用 は 自浄作用 という、専門的用語

を使っておられる。今日はそのお話しである。

 

”人体は実に巧妙に創られている。人間が日常生活を

営む上で、遭遇するあらゆる障害に対処できる能力が

そなわっています。

 

それを生理学的な言葉で表せば、自浄作用と自然療能力

ということになります。例えば、糖尿病の時によく言われる

血糖(血液中の糖分)が、食事や何かの原因で一時的に

多くなりますと、インシュリン という血糖を下げる 

ホルモンが膵臓(すいぞう)から多く分泌されて、

これを下げ、また、下がりすぎると、アドレナリン

が副腎から分泌されます。

 

また、寒くなると、血管が収縮して、熱の放射を抑え、

暑くなると、血管壁がゆるみ、汗腺が開いて、熱の放射が

盛んとなって、体表温度を調整しています。

 

誤って、いたんだ物を食べたときは、吐いたり、

下痢になって、速やかに、排泄しようという働きが起こります。 

 

ばい菌感染したときは、白血球が菌を食べ発熱などに

よって、殺菌されます。

 

このように、我々の体の生理作用には、解毒作用、

異物排泄作用、免疫作用、組織再生作用などの自浄作用

本来、備わっているので、病気の症状のほとんどは、これらの

作用によって、起こってくるのです。 

 

痛み、発熱、腫れ、下痢、などの症状も、病的状態を

治すための自然療能力の始まりでもあるのですから、

いたずらに恐怖することは、さらに病気を長引かせる

ことになります。

 

体の表面の傷や胃潰瘍のような胃の中の傷、骨折、

腸の傷害なども、いずれも体の一部ですから、生体の

組織再生作用が働いて、細胞新生し、やがて、傷んだ細胞は 

かさぶたなどになって、脱落し、新しい 肉芽組織が

はえかわって、治ってしまいます。

 

また、血管の中を流れる、白血球は、ひとたび、外から

侵入した細菌に対して、俄然、角(つの)出して細菌に

向かって進み、パクッと取り込んで、白血球内の 

顆粒でつぶしてしまいます。

 

一般に中性好性白血球は 急性症に対して働き、

リンパ球は慢性症の原因となる結核菌やその他毒力の

弱い、病原菌に対して働く といったように、

白血球の中でもそれぞれ、分担が決まっています。

 

なお、白血球は種々の酵素を持っていて、異物を

溶かしたり、有毒物を分解して、無害にしたり、

炎症や傷ついた、組織から出た、繊維素を、溶かして

吸収するといった、病気の後始末働きもして

いるのです。 

 

これらは、まさに、生命の神秘といえるでしょう。”

 

このように、本来備わっている、自浄作用や自然療能力

という 自然治癒力の作用について、内田医師は少し

角度を変えて、こう述べられている。

 

本来備わっている それらの能力が、十分発揮されないとき、

その背後にある、原因に触れている。

 

”細菌やウイルス、カビなどは、自然界に存在している

ものであり、たとえ感染しても、健康体には’殺菌作用’

あるので、発病せず、しかも、その菌に対する 

免疫’ができる というような不可思議な生理作用

働いているのです。

 

ですから、感染し、発病するためには、これらの生理機能

が低下し、菌を受け入れ繁殖させるに適当な生体側の 

歪み(ひずみ)がなければならないはずです。

 

癌’にたいしても、同様なことがいえるのではない

でしょうか?正常な細胞が 何らかの原因によって、突然、

癌細胞に変化したり、また、何らかの、障害を受けた細胞に、

特有なウイルスや、公害物質が細胞内に侵入して、DNAを

侵して、癌細胞に変化していくとの説があります。 

 

この ’なんらかの原因’とか’何等かの障害’とは 

一体何なのでしょうか?

 

今、仮に、ある種のウイルスが、癌の原因だとしても、

前述のように、健全な生体には殺菌無害と化したり、

免疫作用が働いて、発病しないような自然療能力が

あります。また、’免疫異常説’にしても、元来、生体の

免疫力は正常に営まれているのですから、これが異常と

なるには、免疫異常を起こすような、それ以前の 

原因 がなければなりません。

 

世界中の学者が現在、癌の免疫学的、生化学的研究

取り組んでいるのですが、肉体医学の研究は、あくまでも、

現象面にあらわれた、異常や 中間代謝の異常、

つまり、結果に対する研究になっているのです。

 

肉体と精神(心)の相関関係を考えると、生きている

人間の 新陳代謝には、精神作用が微妙に影響して

いることは 無視できないと思います。

 

われわれは、どのような細菌やウイルスが侵入しても、

健全な生理作用さえ営んでいれば、これを防御する作用が、

人間の体にすでに、備わっているのですから、どうしたら、

生体の自浄作用が完全に営めるか、これを主導している 

精神面、心の持ち方を健全にすることが大切と考えます。”

 

内田医師が述べていること。

それは、今の医学は、現象面にあらわれた異常の研究、

結果の研究が主体となっているということだ。

 

”異常になる”ことを想定して、本来の健全な肉体ならば、

日常生活を送る上で、神秘的な療能力が働いて、十分に、

健全さを保つことができるようになっている。

 

だが、その本来の自浄力、つまり、自然治癒力、が働か

なかったとしたら?

その背景に、必ず、原因があると 内田医師はいう。

 

その原因こそ、心の持ちようという、精神面の原因があると

いうことを内田医師は 指摘されている。

 

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 

内科医 内田久子著 平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年大阪女子高等医学専門学校

(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て講演活動も行った。

                

 

                     

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胃潰瘍と水の効用

2013年02月04日 | 健康のための心の波動

 

水は薬 ~自然治癒力の不思議 (2)  平成25年2月4日

*********************************************

友人に紹介され、さらに、私の友人を連れて、と、

これまでに、数度 南インドの アユールヴェーダ研究所で、

医師の指導のもとで、自分の体質に適したオイルを選んで

いただき、アユールヴェーダマッサージを施術してもらった。

 

その折、常に、医師からは、水を一日 最低 2L 

は飲むようにと 言われた。私だけではなく、通訳のため

同席した、友人たちも全員、水は最低 1日、2L

摂取することを薦められていた。

 

もちろん 塩素や化学物質の入った、飲料水ではなく、

純粋な水をさす。この診療所では、ジーラ(クミンシーズ)

の種を 麦茶のように煮出してさましたものを、

水替わりに飲んでいた。 

衛生上 印度では、一度沸騰した湯冷ましを飲む場合

が多い。さて、今日の 内田医師のお話しは 胃潰瘍 と 

”水の効用” である。

 

”人間は 何故 病気にかかるのでしょうか?

成人病や老人病から脱することができないのでしょうか?

私が 臨床内科 に没頭し、このような問題に悩んで

いたとき、胃がさしこみ、胸やけがするので、胃の

レントゲンを撮ってみたところ、胃のなかほどの 胃角部に、

潰瘍(かいよう)ができていました。

 

その頃、当然のことながら、胃潰瘍治療薬を服用して、

潰瘍のレントゲン所見は消失したのですが、

 

’内田君、胃潰瘍は 薬が効くのか、その時に飲む水が

効くのか、どちらだと思うかね?”と、担当教授より、

意外な質問を受けたことがあります。

 

私は、もちろん、薬と水と両方が 効くのだ と

思っていましたところ、教授は、’潰瘍の薬より、水の作用の

大切さを 案外 みんなは知らないようだね。

薬物学の本の 1頁に 何が書いてあるか、もう一度

調べてごらん。’と教えてくださりました。

 

早速、薬物の本を開いてみると、第1頁に、’水’

記載されていたのには 驚いてしまいました。

其の後、他の職場で 多忙による、ストレスから再び 

胃潰瘍になったとき、あの教授の言葉を想いだして、

痛んだり、胸やけのたびに、水を飲んでいたところ

約、三週間して、胃の写真を撮ってみると、すっかり、

治っていたのでした。

 

’水’は胃液を適度に薄め、胃の粘膜を保護し、薬のように、

胃液の分泌を止めたり、制御しすぎるといったことが

無いので、’水’の効用については、十分納得できるものでした。

そのうえ、副作用の心配もありません。

 

また、傷ついた、粘膜の修復や、組織再生の働きは、

食事が その原動力となるのですから、’食生活を

ただす’ことは言うまでもありません。

 

其の後、胃潰瘍の患者さんに、教授の教えを生かした、

私の体験を説明して、薬を最小限にして、何例か

試みたところ、よき効果が得られました。

 

教授は 決して薬を排斥されているのではなく、

自然の(治癒)力のの素晴らしさに目をふりむけ

ことを 教えてくださったのです。 

これはいつの時代になっても、心しなければならない

ことと 思います。”

 

内田医師は ご自分が胃潰瘍になって、”水”の効用を

知ることで、自然治癒力の素晴らしさに気づかれました。

そして、29歳の時、流行性肝炎に感染してしまいます。

 

治療をしたものの、慢性化して、数年後には肝機能が悪化。 

医学知識として、’肝炎で障害を受けた肝細胞は修復や再生は

難しい。慢性肝炎は肝硬変に移行することが多い’

と学ばれ信じていたので、悲観的になられた時期もあった

ようです。

 

その時 肝臓専門の教授よりある助言を受けるのです。 

それは、

”内田君、人間の考えた、10や20の 検査結果が

どんなに悪くても、肝臓にはまだまだ何億という

人間では はかり知り得ない、不可思議な作用があるのだ。

 

医学で研究されているのは、そのごく一部にすぎない

現に、障害ある肝臓や、切除した肝臓に再生能力のある

ことが、研究で確かめられているのだ。”

 

こうして、内田医師は、’人智を超えた内臓の巧妙な働き” 

に、注目をします。内田医師は こう述べています。

 

”この教授の自信に満ちた言葉の響きに強い感銘を

受けたのでした。病気が悪化すれば、必ず 死へつながる

ものと思い込んでいた恐怖心から、何となく救われる

ような思いがいたしました。

 

医学だけでなく、その道の達人、専門家と言われる

ような人は、人間知を超えた、何か偉大な自然の力

直観していられるのではなかろうか、とその頃の私にも、

おぼろげながら、感じたものです。

・・・・・略・・・・その後、内科臨床において、

貴重な教えや経験からも、人間生命の不可思議さ

ますます認めざる得ませんでした。”

 

と感慨を述べられている。

                            

参考: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社


内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年大阪女子高等医学専門学校

(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て

講演活動も行った。

                

芦ノ湖

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” 

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高熱の効用

2013年02月03日 | 健康のための心の波動

 

風邪と熱 ~ 自然治癒力の不思議:(1) 平成25年 2月3日

*********************************************************************                                                            

昨今、インフルエンザが流行っていて、学級閉鎖も

多くあると聞いています。

熱が出たりする場合も多いでしょう。

今日から、すでにブログにご紹介した意見など

重複するかもしれませんが、再度、こうした熱

などの、症状の効用について、まとめたいと思います。

 

日頃、私たちが経験する 肉体の不調和感、熱や 

下痢、 痛みなどが 自然治癒力 とどう関係

があるのかということです。

 

内科医の内田久子医師の現場体験をもとにした、

手記(*1)をもとに、連載していきます。

 

内田医師は、昭和25年現在の関西医大卒業。 

その後、大阪大学付属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て、講演活動にも

従事された。

 

”私たちの 大学研修時代には、”発熱”に対して、

何でもかんでも、解熱剤 を使用することは 強く禁じられて

いました。 


熱は、細菌感染時や病巣(びょうそう)吸収といった 

治癒現象の働いた ときにおこる体の反応熱であって、

一つの 症状 であり、発熱が病気の原因ではないのです。

 

高熱が出ると、抗生物質や抗結核剤でも、完全に撲滅

(ぼくめつ)されなかった菌が、によって、陰性 

になることを日常よく、経験します。

 

一般に、無熱の肺炎は 予後不良であると 言われている

通り、抗生物質や対症療法、輸液などを行っても、経過は

思わしくありません。


これに反して、発熱を伴った肺炎の場合、若年者はもちろん

のこと、90歳を越した高齢者の肺炎でも、高熱が数日続いた

あとは、階段状に 解熱して、やがて完治された例もある

ほどです。

 

病原菌はいずれも、熱には弱いので、結核患者の寝具の

日光消毒などは、みなさんも 衆知のとおりです。

ある国立療養所で、数年前に全国的な ウイルス性感冒が 

蔓延(まんえん)したときに入院結核患者の4割(400名)

が罹患(りかん)したことがありました。

 

38度以上の発熱を伴った300名の患者さんを それ以後 

6か月間 追跡調査したところ、それまで化学療法を行って

いても、喀痰(かくたん)結核菌が 長く 陽性であった人が、

この数日間の発熱後はいずれも、菌が陰性になっていたことが

判りました。

 

そのうえ、結核が増悪したり、肺炎を誘発した人は一例も

ないどころか、かえって、結核病変が良くなってきている

のです。


この300名の患者さんの6か月間の胸部レントゲン所見と喀痰

(かくたん)結核菌、血清化学検査の推移の統計を、医学会に

発表しましたところ、

 

”今までの概念では、結核患者が ウイルス性感冒にかかって、

高熱を出すようなことがあると、結核は増悪するものだ、と 

当然のように、考えていたが、このたびのたくさんの貴重な

統計発表で我々の考えを改めなければならない。”

と、会場の多くの医師から反響をいただきました。

 

入院中の患者さんですから 当然適切な、治療と看護の中での 

出来事であったことは申すまでもありません。

 

また、私が、敗血症になったときも、発熱について、自ら、

貴重な体験をしました。


40度の高熱が続き、往診の医師が、毎回解熱剤の注射

されましたが、注射のたびに、多量の汗とともに、35度に

下がりますが、間もなく、悪寒旋律(おかんせんりつ)

の後に40度まで上がるといった繰り返しのうちに、

とうとう、ショック状態になって、緊急入院しました。

 

この時、院長先生の声が、意識もうろうとなっていた私に、

強く聞こえたのです。


”熱は出しっぱなしにするのがよいのだ。 

解熱剤で一時は下がっても、原病 が治っていないから

また上がる。そのために 心臓衰弱 を強めるばかりである。 

熱型 を崩すな。!”

 

と、どなっていられたのです。

このような、”発熱の考えかた”を体得した私は、その後の

受け持ち患者さんに、応用して、全例、好結果を得ています

ので、”発熱”は、生体の、不可思議なる 自然治癒力の 

大切な要素であると確信し断言できるのです。

 

とかく、一般の方は、熱 そのものへの 恐怖心と発熱に

よって、病気が悪くなるのでは、との心配がさきに立ちます。 


本人はもとより、その周囲の人たちも恐れたり、慌てたりして、

心を動揺させるので、かえって、長引かせる結果となるようです。

 

発熱に対する恐怖感というものは、一般には まだまだ根強く、

ことに、子供の発熱の場合は 心配のあまり、母親のほう

から、

”早く熱を下げてほしい” と熱望されるために、仕方なく

解熱剤の注射を強いられて、困っている小児科医の話を

よく耳にします。

 

発熱は、細菌の菌力によって、一日で解熱する場合もあり

ますが、普通の感冒では、2日間、ウイルス性感冒や肺炎

などでは、数日間持続したあと、階段状に 上下しながら、

下降していきます。

 

肝硬変の患者さんが、ウイルス性感冒を併発して、高熱が

2週間続いたことがありました。


発熱の意味を良く理解していただき、心を落ち着けて、

2週間(摂氏39~40度)を過ごされました

 

そうしますと、解熱後、長年の 肝臓機能障害が良くなり、

ほとんど、正常値に復したので、おたがいびっくりしました。

病気への恐怖感や、家族観の精神的葛藤が発熱を助長する

場合もあります。

 

医療担当者は、心と体の関係を良く理解したうえで、患者、

家族に良く、説得し理解させ 安心されるように指導することが

必要だと思います ”


私が20代の前半に、39度から40度の熱をひと月

経験したことは、数日前のブログで書いた。


インド時代は、幼い息子が熱病にかかり、やはり、

40度前後の高熱を2週間だしたけれども、私自身の体験

から、熱の効用は十分に理解できたので、心安く、

この時期を経過することができた。


 

*1 ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

 

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年

大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、国立療養所、

私立病院内科部長を経て講演活動も行った。


 

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