観てきた(笑)。
筋金入りのヤマトファンの俺、本当は公開初日の1日に行きたかったのだが、11月30日の晩から12月1日の朝にかけて夜間工事だった為、間違いなく劇場で寝てしまうだろうということで断念。
観れるのはもうすこし先かと思っていたところ、仕事の予定変更などがあって、思いのほか早いタイミングで観る事ができた。
この手の映画にはツッコミどころが多いのが常である。なので敢えてそれは置いといたとしても、正直なところ“映画としては”駄作そのものである(スンマセン)。
だが、俺はモーレツに気に入った。
ストーリーは予告編を見れば想像が付く通り、「ヤマト1」と「さらば宇宙戦艦ヤマト」を合わせたようなもの。今の時代向けの映画として人物設定などに違いが見られるものの、基本は「宇宙戦艦ヤマト」以外の何物でもない。
何せ生身の人間、それも芸能界の中でも重鎮として名を連ねる人々が、数々の往年の名台詞を発してしまうのだよ。キャスティングに疑問を感じる方も多いかもしれないが、30年以上も前のテレビアニメの台詞が彼らの口から発せられるのは、とても重みがある。
もう少し、「ヤマトを知らない世代」向けに制作されているかと予想していたのだが、個人的には俺のような「ヤマト世代」そのものにドンピシャであると感じた。
BGMも「あの」テーマソングや、「あの」スキャットを徹底フィーチャーしているし、ガミラス&イスカンダルの描き方は異なるとはいえ「なるほど、そうきたか」という範囲のもの。逆に若い世代には分からないんじゃないかな? 「電影クロスゲージ明度20」とか、絶対に知らないだろうなあ(笑)。その他、歴史に残るあの台詞が盛りだくさん。
敢えて苦言を呈するならば、ヤマトを従来のアニメの枠から飛び出させるファクターとなった、「敵には敵の事情がある」という設定が前面に出ていれば、もっと「らしく」なったかと。
1974年のヤマト1から始まって、「さらば」や「2」、「新たなる」、「永遠に」、「3」、「完結編」ときて、昨年末の「復活編」。毎回どんどん描画がリアルになり、そして遂に実写ですぜ。
正直なところ、このヤマト艦内のセットはかなりチャチで、大俳優大女優が学芸会をやっているような雰囲気。しかし何故かグッと来るものがある。
俺が寿命を終える前には(笑)、少なくとももう1回は「さらに進化したヤマト」を観れるだろうとすら感じてしまった。
本編はヤマトファンの俺ですら飽きてしまう流れである一方で(笑)、エンドロールは興味深いものがあった。ヤマトファンは一字一句逃さぬよう画面を凝視すべし。
先日亡くなった西崎義展氏の名前も、「原案」としてクレジットされている。
我らが地元の渥美半島でロケをしたのは知っていたが、坂内バイクランドのある揖斐川町でもロケをしたらしい! 特殊な構造の横山ダムの内部が使用されたとか。いつも坂内に行く時に上を通っているぜ!
もう一回観に行こう、ヒヒヒ