THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

シフトノブの製作

2023-04-05 17:20:16 | NDロードスター
NDロードスターの純正シフトノブは、なかなか具合がいい。
交換する必要性は全然感じないんだけど、単純に自分で作りたいな、と。

素材として考えられるのは、まずは木。これは一番簡単。しかし、シフトノブをウッドにすると内装全体をウッド調にしないとミスマッチになってしまう・・・ということで却下。
次にアルミ。材料は在庫があるし、レーシーな雰囲気になる。問題は冬は氷のように冷たくなり、夏はチンチコチンに熱くなってしまうこと。触る気がなくなっちゃう。それに、所有する非力な卓上旋盤で丸棒から削り出すのは、ダルいのよ笑

で、ジュラコンで作ってみることにした。

ジュラコンは俺の仕事では縁がなく、在庫は無い。てか、触ったことすらない。シフトノブを2~3個作れて、他に少し実験できる量があればよいので、ネットで50Φの黒の丸棒を250mm、切り売りで買ってみた。送料、代引き手数料込みで¥2500くらいだった。



知らない素材なので、まずはテストしてみた。
丸鋸の刃だと熱を持って糸を引いちゃうくらいで、旋盤の場合はやたら気持ちよく削れる。
アクリルよりも柔らかく、何も聞かずに手渡されたら塩ビだと思ってしまうかな? 刃物では削りやすいけど、サンドペーパーだと毛羽立っちゃう。なので、コンパウンドで磨いても、すぐにはテカテカにならない。目の細かいコンパウンドで時間をかけて研磨すると、まあまあ艶が出る。

自分用のシフトノブを作るならば、形状はノーマルのような感じの球体がいいな。長さはもっと短く。シャフトのネジがノブの頭ギリギリまで深く入るようにして、ショートストローク化をしたい。

旋盤で球体を削るには、刃物台が弧を描いて動く治具があればよいが、凝ったものは作りたくない。適当に製作してみた。



簡易の治具なのでちょいちょい刃が食い込んで失敗したりして、メッチャ苦労!! 旋盤は素人で趣味レベルっスわ。仕事の合間にやるつもりが、ガッツリ時間を掛けてしまった。
純正と同じくらいの径まで削りたかったが、失敗を恐れて途中で諦めた。純正よりも少し大きい。
大きな旋盤ならワークをチャックの貫通穴に通して、片側からだけ加工して最後に突っ切りバイトで切り落とすんだろうけど(シランよ笑)、旋盤が小さくて非力なので、半球ずつ加工している。上手い事できんのよ。
まん丸にならず、木星みたいな感じになっちゃった笑



純正のシフトノブはかなり重くて、309g。磁石がくっつかないから、鉄ではなく真鍮か何かが入っていると思う。純性は何度もテストしてこの重さにしているはずで、短いシフトストロークのシフトフィーリングを考慮しているのだろう。



製作したジュラコン製は99g。ジュラコンの比重は1.41とのことで、2.71のアルミよりもかなり軽い。
純正よりも随分軽いので、シフトフィールが悪化するのを心配したけど、純正よりも少し直径が大きいこと(けがの功名)、ストロークが短くなったことで、上々な感じかな。ノブを外してシャフトを直接握ってシフトするような感覚にはならずに済んだ。
自分で製作したものだと満足感は高い。気に入らなくなったら作り直すだけだし笑

シフトパターンのステッカーも製作して貼り付けた。



製作物が小さいのに、このサイズの材料・・・笑


コメント
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