忙しかったり、途中で、やめた作品があったので、少し、間があいたが、やっと、この作品を読み終えた。異常な暑さのせいで、読書がつらかったせいもある。
まず、この作品の出だしのスピーディーさには驚いた。
JOHN GRISHAMにしては、珍しいアクション映画でも見ているようなストーリー展開なのだ。
厳重な図書館から貴重な直筆原稿を盗み出すという物語だ。5人の一味のうち、2人はあっけなく捕まってしま . . . 本文を読む
STEPHEN KINGのビル・ホッジス3部作の最後を読んだ。
STEPHEN KINGの時々、わからない単語、造語、スラングなどにも少し慣れてきた。辞書に出てなくても、まあ、だいたいの意味がわかればよいかと読み進めるのが苦痛でなくなったきたのが不思議だ。
今回は、メルセデス事件で捕まった犯人が動けない中で、病院のようなところから、ゲーム端末を使って、催眠術で端末使用者をコントロールして自殺に . . . 本文を読む
RAYMOND CARVERの最初の短編集を読んでみた。
そもそも、この作家の名前は、前回、読んだスティーブン・キングの小説の中に出てきて、知ったのだ。1938年~1988年に短編小説の活性化に貢献したとある。村上春樹が翻訳して、日本紹介の先鞭をつけたようだ。アメリカの労働者階級の生活の断片を181ページ、22編という、時には10ページ未満の長さで描いている。
最初、何か、オチのようなものがあ . . . 本文を読む
洋書読みも本作で200冊となった。よく続いたものだ。1999年からだから実に23年かかったことになる。
最初は対訳本からはじめ、2001年からペーパーバックに移った。
自分の身長の厚さまで読むと英語が上達するとあったが、80冊~100冊くらいではとてもその実感が得られなかった。
その同じ人が、英語の身長の倍読めばと前言を変えていたが、2倍読んでも、それほど実感はない。
しかし、最近、精読と . . . 本文を読む
JEFFREY ARCHERは、監獄に入っていたのは有名だが、その間に、いろいろ作品を書いている。
この作品も、監獄での他の囚人との話を元に、若干、脚色も入って書かれた9つのショートストーリーだ。
AND THEREBY HANGS A TALEで、結構、JEFFREY ARCHERのショートストーリーは、面白いと感じていたが、この9つのショートストーリーは、やや、切れを書いていたり、自分の英 . . . 本文を読む
JOHN GRISHAMのパートナーを読んだ。基本的にJOHN GRISHAMの本は、いつか全作品読破を目指している。
最近、ちょっと、毛色の違う作品を選んでいるが、これも、今まで、読んだ作品と違っていた。何しろ、主人公は、弁護士ながら、多額のお金を盗んで、自分は、死んだことにして、逃亡しているのだ。
しかしながら、そのお金は、悪党が、不法に稼いだ金であり、彼を執拗に追いかけて、捕まえて、どこ . . . 本文を読む
JEFFERY DEAVERのXOを読んだ。
キャサリンダンスシリーズなのだが、今までにない試みというか、プロジェクトに基づいて描かれている。
魅力的なカントリー女性シンガーが、ストーカーにおびえる。キャサリンダンスの友達ということで、コンサートに私的に応援に行くのだが、そこでも、ストーカーが、現れる。
そして、ついに、女性シンガーの元彼で、スタッフが、殺される。個人的な旅行だったキャサリン . . . 本文を読む
今年の初洋書は、MICHAEL CONNELLYのVOID MOONを選んだ。
MICHAEL CONNELLYのシリーズ物ではない作品だ。
それだけに、ハリーボッシュや、他のシリーズものと全く違った印象を持った。
何しろ、主人公は、女性の盗人なのだ。
それからして、いったい全体、どんな作品なのだろうかと思ったが、最初の方は、やや、説明も多く、スピーディーさに欠ける感じがした。
勝手、カ . . . 本文を読む
GEORGE ORWELLのNINETEEN EIGHTY-FOURを読んでみた。
名作と言われる本作品を急に読んでみたくなった。1949年に全体主義国家によって分割された近未来世界の恐怖を描いているが、まさに、現代において、想起される内容でもあるのに驚いた。
第三次世界大戦後、オセアニア(アメリカ他)、ユーラシア(ソ連ほか)イースタシア(中国、日本他)の3つの超大国に分割される。どの国も、一 . . . 本文を読む
久しぶりに、ANTHONY HOROWITZの作品を読んだ。このミステリーはすごい、本屋大賞などなどを受賞したMAGPIE MURDERSだ。こんな複雑なミステリーを書くのは、現代では、アンソニーホロウイッツ以外、いないのではないかと思えるような構成だった。何しろ、ページ数が、通しではないのに驚く。
1.殺人事件と2.その作品を書いた作者の殺人事件が進行するのだが、ページが違うのだ。
1.ペー . . . 本文を読む
副題では、トールオークスの秘密と書かれている。英語の表題は、単純に、TALL OAKSとアメリカ西海外の地名だけだ。
読売新聞の書評でおすすめであり、CWA(英国推理作家協会)新人賞受賞作だ。
CWA受賞作では、たぶん、読んだのは初めてかも知れない。
いたって平和な小さな町で、三歳の子供が、嵐の晩に忽然と消える。
住民総出で、捜索するも手掛かりも出ない中で、母親は、毎日のように各家を訪問し . . . 本文を読む
DANIELLE STTELのTHE GHOSTを読んだ。
DANIELLE STTELの本としては、THE GIFT以来2冊目だ。
CNN ENGLISHT EXPRESSの巻頭インタビューで薦められていたためだ。
ストーリーとしては、立ち直れないほどのダメージを受けた妻に裏切られた夫が、夫からのひどい虐待から新天地アメリカに逃げた勇気ある昔の女性の日記を読んで、自分の人生の再生にめざめる . . . 本文を読む
JEFFERY DEAVERのシリーズものでない作品の中から、比較的初歩の作品(1994年)を選んでみた。
精神病院から脱走した男は、殺人事件の犯人でもあった。証言した女への復讐を果たすために脱走したと考えられ、彼女の夫、元警官、主治医が、それぞれの想いを持って、追跡を開始する。戦慄のサイコ・サスペンスとあるだけに、ホラーに近い緊迫感を味わえる。
今まで読んだジェフリー・ディーバーのどの作品と . . . 本文を読む
MICHAEL CONNELLYのANGELS FLIGHTを読んだ。
久しぶりのせいか、ちょっと、読みにくく感じた。というか、序盤は、少し、じれったい、ストレスのたまる展開だった。
しかし、中盤くらいから、徐々に展開が早まり、終盤になる直前で、崖っぷちから落とされ、そこから、意外な終局に導かれた。
ストーリーは、黒人の人権問題を扱う弁護士と、たまたまそこにいた女性がANGELS FLIGH . . . 本文を読む
JOHN GRISHAMの洋書も、20冊目になった。
前から読みたい本ではあったが、読んでみて、その着想の素晴らしさに驚いた。
また、JOHN GRISHAMの今まで読んだどの本とも、ちょっと、違う印象を持った。いわゆる、逃亡劇、スパイ物などに近いのだ。
しかし、難点もいくつかあった。一つは、登場人物の多さである。登場人物の名前をメモしながら、読み進めたが、おそらく、過去読んだ洋書の中で、一 . . . 本文を読む