日本人初の8000m峰全14座完全登頂を果たした竹内洋岳の
「登山の哲学」を読んだ。
登山家の本は、なぜ、ここまで引き込まれるのだろうか。
構成が少し、変わっている。プロローグとして、雪崩による300mの
大落下のシーンから始まる。
雪崩による落下も失敗として考え、その失敗や困難もオープンにしないと
自分を語れないと考えたようです。
竹内氏は、非凡な体力や才能があるどころか、幼少のときは、体が弱かったようだ。
しかし、名づけ親でもある祖父にスキーに連れていってもらい、高校で
山岳部に入ってから、徐々に力をつけていったようである。
以前読んだ、マロリーの幼少期とはひどく違うような気がする。
無駄な筋肉をつけるのも邪魔になると考えており、写真を見てもほっそりしている。
なぜ、彼が、8000mという高所、14座を日本人で初めて登頂できたのか?
本書を読み終えて、その答えは見つからなかった。
肉体的なトレーニングはしないが、歩き方は気を付けている。というシンプルな
言葉しか見つからないからだ。
今、新たな目標を目指しているというから、彼にとっては、一つの通過点でしか
ないのかも知れない。
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