もう、2年以上前になるが、NHKの木曜時代劇で、居眠り磐音 江戸双紙を
楽しみにしていた。
その原作を書いたのが、佐伯泰英だが、時代劇ではない小説を
書いているというので、読んでみた。
ウィキぺディアで、佐伯泰英の略歴を見て、驚いた。1971年から、1974年
まで、スペインに滞在して、闘牛専門の写真家になったり、スペイン語圏の
冒険小説を書いていたが、売れず、廃業寸前になった中で、1999年に
時代小説を書きはじめて、大ヒットしたとのことだ。
このユダの季節という作品も、闘牛専門の写真家で、スペインに住む日本人が
主人公になっているので、まさに、自分自身をイメージしている。
また、闘牛に関する知識が半端でなく、スペイン人以上に詳しいのではないかと
と思う。
この作品についていえば、フランコ時代終盤を描いていることと、赤軍派などの
テロ活動についても、描いていて、盛りだくさんだ。
話の流れも悪くなく、面白いのだが、少々、闘牛の話になると、自分の世界に
はまりこんでるな、という印象を持つ。
また、終わり方も、ちょっと、釈然としなくもない終わり方だった。
今度は、時代劇も読んでみたいものだ。
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