AMAZONのKINDLE版で、洋書、ミステリー、無料版で人気の5位以内の一冊を読んでみた。
☆も4ツ半ということで、無料版では珍しいことだ。
また、AMAZONの書評でも、主人公のローズの可愛くて生意気でもある生き様をやさしく包み込み、
込み入ったプロットできっちり落としまえをつけてくれる楽しい一級品だった。というコメントに
興味を持った。
正直言って、無料の洋書では、ジェーンエアのような古典を除き、今までで一番楽しめた。
B級ミステリーと思って読んだのに、思いのほか引きこまれて、夢中になっていた。
A級とまでは言えないかも知れないが、悪くない作品だった。
最後の50ページでは、夢中になりすぎて、駅を乗り越してしまったくらいだ。
ストーリー的には、何ということもないが、非常に狭い、小さな田舎町で、 ピクニックにも行ったことがない、
ボーイフレンド持ったことのないうぶな女の子、ローズが非常に魅力的に
書かれているのだ。
このローズには、幻影を見る遺伝的な特質があり、自分が殺される幻影を見たが、自分が
殺されず、口うるさい母親が殺されてしまう。しかし、口げんかをしていた自分の姿を見られて、
容疑者にされてしまうのだ。
状況証拠だけだが、小さな町なので、あたかも犯人扱いされてしまう。姉と、隣の親切な男性
のみが助けてくれるのだが、隣の親切な男性も、時として、怪しい動きをするのだ。
笑ってしまうのが、2度目の幻影で、自分が週末に死ぬ姿を見たローズが、死ぬ前にすることの
リストを作るのだが、傑作だ。今までできなかったことが、うそだろうというものばかりなのだ。
たとえば、携帯を持つ。とか、ボーイフレンドを持つとかだ。
無料と思えば、読んで損はない。
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