トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

懲りもせず凝る

2009-12-07 | 温故痴新

  昼も良し更の寝床は敷布など薫ふがごとく寝間さかりなり

  あをによし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり   平兼盛

  猫またぎ鰯の山を捌くれば鱗の錦付かぬ人なき

  朝まだき嵐の山の寒ければ紅葉の錦着ぬ人ぞなき      藤原公任


藤蔓の断面

2009-12-07 | 小父のお隣さん

Photo_2           沢の対岸から手前の杉の木にからみPhoto_2ついた藤蔓を伐った。長径25cmほどだが、藤蔓は鋸が気持ちよく入っていくから楽しい。

 伐り離した瞬間、対岸の絡まった杉めがけてぶつかって行き、結構大きな音がした。このぶら下がった蔓を上部で切り離ししておけば安全なのだが、腐って落ちても沢の斜面だからとりあえず放置、という格好だ。杉の木には登れないしね。

 根元は細いが沢を渡っていた部分は結構太くなっていて全体の重量は数百キロになるだろう大物だった。

 いつもは切り捨てたままで切り口など見ないのだが、一見して面白かったので撮影した。樹木の年輪に相当するのかどうか知らないが「太るのは早いのか」と言うのが印象だ。

 山の中にこの程度の藤蔓は珍しくなく、足場が悪い崖っ淵には「伐りたいけど」と言うのが何箇所もあるのだ。そんな蔓の周辺は枯れさせられた大木も散見できる。

 花の季節は美しいし、ハイカーなどには「どうして綺麗な花が付くのに伐るのですか」と言われたこともあったが「花に欺かれてはいけない」と言うのが持論だ。以前ヌスビトハギの花を刈り残したばかりに周辺に繁殖して、秋になると衣服に種子がベッタベタだ。それを取っていると情けない気持ちになる。