トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

快適な作業日和

2009-12-25 | 今日は真面目に

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 寒気が去って快適な作業日和となった。今日は3名で侵入竹の除伐で終わる。付近のエリアに共通する状況ではあるが、陽射しの届かなかった北向き斜面と、それに連なる沢筋の侵食崩壊は痛ましい限りだ。

 地下には巨大迷路みたいに浸食水路があって、陥没孔が拡大すると上部の斜面がずり落ちてくる。

 写真2の手前には、畳3枚ほどの陥没孔が口を開けていて斜面の滑りが一度ならず起きている跡が見て取れるところだ。現状では防止工など無理なので危険防止のために伐った竹を穴の中に集積して埋めるのが精一杯だ。

 写真3は地上の水路の浸食が激しく、左の斜面がずり落ちてしまった。そのため水流は地下に潜って、更に被害増大の要因にならんとしている。水路の先には溜池があるのだが、とうに水路に水を集める構造は崩壊してしまっている。

 大きな溜池だし、周辺には水生生物が住み易い環境は皆無なので、南側の斜面の水を集めるべく一昨年に集水路を掘ったが堤の漏水で安定した貯水は得られなかった。

 漏水防止の作業の困難さは既に春の補修で経験済みなので、補修は断念し新たなため池を下部に掘る心積りでいる。

 快適な作業日和の一方で里山の環境は快適さとは程遠い。

 


忘れえぬ味

2009-12-25 | 何よりの楽しみ

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『八海の酒の肴は焼きカジカ』

『笹団子剥きて懐かし甘茶の日』

『魚沼の兄作りたる米光る』

『草むしりイガホウズキで人心地』

 世間はクリスマスと言ってもケーキを食べたい歳で無し、サンタがプレゼントを持って来る歳でもなくなったから正月を前にして大掃除の時間だ。

 食べたいものと言えば、世間的には「ご馳走」と言われる物は思い浮かばない。郷里で食べていた物だけが浮かぶ今日この頃である。

 カジカは内水面試験場で養殖技術の開発をしている、と言うようなニュースを聞いた覚えがあるが今はどうなっているのだろうか。産卵場所や群れて生活する習性は無いから難しいのだろう。夏の日、箱眼鏡でカジカ突きをしていた頃が懐かしい。

 焼いたカジカを噛み砕くと「ジャリッ」と砂を噛む事も多かったのが思い起こされる。笹団子は通販で手に入るし、イガホウズキは毎年栽培種子を採集できる状況にあるから「カジカ」が幻の味だ。