トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

バライチゴ

2010-06-02 | 小父のお隣さん

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 草の中にぽつぽつと赤いイチゴの実が目立つようになった。赤い実は同じようでも何種類かあるので正しい区分など夢のまた夢だが、どうもバライチゴのようだった。美味しくも不味くも無いというところだろうか、ヘビイチゴのモソモソとした口内感触に比較すれば「おいしい」。

 近くにも赤い球があって、ノイバラの葉に付いていたのだが「これが本当のバライチゴじゃん!」と独り戯けを言いながら見てみたら真っ赤な嘘だった。

 ノイバラにイチゴが実るわけは無い。端的には「虫瘤」だった。図鑑で調べたらバラタマバチの幼虫がつくる「のいばらまるたまふし」と言うものだった。きれいな球体でスグリの実の様な感じだ。

 ノイバラには手を焼いているが初めて見た代物だった。ナイフが無かったから、まだ割って中をみていない。

 


花は初夏の風情

2010-06-02 | 感じるままの回り道

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 日あたりのよいところはあざみの花が目立つようになった。湿った半日陰のところではコアジサイが満開となっている。

 アザミには昆虫が多く訪れている様子だが、コアジサイはひっそりとしたままだ。園芸種の派手なだけのアジサイよりコアジサイや山アジサイのほうが個人的には好感がもてる。

 林道脇や林縁には白い花を満開にしたウツギやガマズミの類が、つる性ではスイカズラやテイカカズラの花が咲いて、これは風向きによっては香りが漂ってくる事もある。高所で咲いている事が多いから、地面に敷いたように落ちている花びらで存在を知るのが、この二種なのだ。

 白い十字形の花びらが一面に敷き詰められた上を歩くのは「もったいない」の気分があるが、バージンロードではなく「婆爺廊土」だ。