トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

豆トラを入れる

2010-06-06 | 水辺環境の保全

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 棚田に一度は耕運機を入れて砕土・代掻きをしたいと思っていたのが、ようやく実現できた。それで更に泥状化を促して漏水を防ごうと思ったのだが、しかし現実は思うようにはいかなかった。

 棚田まで移動させようと道路を走らせたところで移動用の車輪が外れた。ナットが緩かったせいだ。その後に右の車輪が軸のスポークのところから破損してタイヤが外れてしまい使用不能になった。古い機械だからしょうがないといえばしょうがない。

 仕方がないから左の車輪と後ろの車輪だけでバランスの悪いまま棚田まで移動する。重心が偏った一輪車みたいであるから腕の負担はかなりのもので、それだけで汗ビッショリとなる。

 棚田の砕土は水を張ったままだから、先日に耕起した田ではナタ刃に土塊が入り込んでツルツルのタイヤ状態になり潜るだけで前進できず「アウト」だった。他の四枚はなんとか泥状に出来て、最上段の一枚は「加温用」でセリ田にしているから手出しなし。

 先日に耕起した田は鍬で砕土するしかないが、代掻き用のトンボを忘れたので耕転したままで作業は終了。豆トラは代掻き用の刃車でなくナタ刃だったから推進力に欠け前進させるのに大変な思いをした。

 気分は「もうコリゴリ」で排気ガスも吸って気分も悪いし、動力で簡単に済まそうと思った浮気心が過ちのもとだった。初心の「ローカル・ローテク・アナログ」をあらためて認識した次第、明日はトンボで均しをする。


「ラミー」とは何だ?

2010-06-06 | 小父のお隣さん

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 燕尾服を着たような変なカミキリムシだった。シャツは白でなく淡いブルーだ。初めて見た白物、いえ代物だったから名前は当然不明だったが、調べたら「ラミーカミキリ」とでた。

 そこで「ラミー」とは何だろう、と新たな疑問が湧いたのだが、これは辞書で解消できた。ラミーは「苧麻」と漢字があったのだ。何のことは無い「麻・からむし・マオ」等、繊維用の一種だった。昔、繊維を採るために輸入したラミーと一緒に来た外来生物だ。

 それよりも小千谷縮や○○上布と言われる麻織物はこの繊維によって織られるのだとか…。こちらのほうが小生には身近で、逆に親近感が湧いたのだ。小生も魚沼産である。小千谷は一山越えた所にある。「塩沢お召し」の産地は母の里だし、祖父の代では自宅で糸縒りを家内工業的にやっていた。子供の頃、天井裏に積み上げてあった縒り器などで遊んだ覚えがある。

 そういえば実家で麻を栽培していた時がある。背丈を遙かに越えた高さだったが、ラミーそのものではなかった様だ。葉が天狗の団扇みたいだった記憶があるから。

 繊維と言えば桑の葉に白い綿の繊維の様なものが付着していた。観察すると生物らしい。尻から白いのを吹き流していて、長いのは5cm以上もあった。アワフキやアブラムシか、はたまたキジラミやヨコバイの類だろうけど詳細は知らない。

 風に乗って流れて行くものもあるが、移動のための手段でもあるのだろうか?