「赤と黒」なんて言う小説があったように記憶しているが、内容は記憶の外である。「白と黒」なんて言うと「縁起でも無い」と言われかねないが、そこはそこ、あそこなんぞは「白黒つけない」が罷り通って、七十五日も経てば元の鞘の極楽もある。
最近、PCの周囲を徘徊する黒い蜘蛛がいる。物怖じしないで、マウスを使っている甲に飛び乗ったりしてくる。暇に飽かしてよくよく観れば、いつもながらの「つぶらな瞳」が並んでいるのだ。アニメの「星いっぱい」の瞳さながらだ。頭部の眉にも見える白い部分がエレガントである。ハエトリ蜘蛛の仲間だろうけど、餌は何処で調達しているのか不思議だ。
フイールドで早めの昼食を摂っていたら体長5mmほどで動く者がテーブルにいた。良く見たらハナグモの一種だった。この仲間は左右の前足二本を揃えて高く揚げるので、ついつい悪戯をしてしまう。ルーペで眺めていると透き通るような身体にベージュのサングラスが、これも何ともチャーミングだったのだ。「白黒つけんで良い!」そんな気分に浸れた。どうでもいいか…。
この頃はコガネグモの巣にからめられる事が多く閉口するが、考えてみれば小生も蜘蛛族ではないにしても「雲助」に近い。お互い、ご近所さんである。