突き詰めて馬草わらしべ灰来物
ハイハイと合いの手言うも辛い里
リタイアは馬草断たれて離散なり
手間隙の八十八もがチリでゴミ
作業小屋の中が乱雑になって、何処に何があるのか足の踏み場もなくなって、どうにもならないから少しだけ棚の整理をした。
金物が雑然と放り込んであったケースの中で慌てふためく生物がいる。ユーモラスともグロテスクとも言えるようなヤモリだった。カナヘビやトカゲなどの爬虫類は好みではないが、このヤモリとアカハライモリは特に「ギョッ!」とする。でも、魚でないから「ハッチュー!」だろうか。この個体は、何処で落としたか尾の半分がなかったから、更に見た目は異様で威容をもって飛び込んできた。
それが脚の指をいっぱいに開いて、箱の中で右往左往蛇行しているのだ。でも、出会いの機会が無い姥捨て山の小生にとっては一期一会は間違いないから、思い切ってシャッターを切った。見れば見るほど記憶から切り離したい物体だけれど、「これは悪者とちゃうっ」のだから足蹴゛にもできん…し。