ヒキガエルの産卵期を控え、水位の確認にフイールド到着時と帰宅時に水辺をまわる。その都度、補修を重ねてきたとは言え、漏水孔は突然現れ、泥水地の底を露出させてしまう。芦原だった頃の要因は長く続くのである。
今回も、遠目にも「水位が無い!」と分かって、スコップを持ち駆けつけた。案の定、拳が入るほどの穴が水を吸い込んでいる。危ないところだった。
この沢は、隣の沢から送水しているチョボ水が「命の水」だ。今年は、本格的降雨は二回しかなく、チョボ水では最下流の泥水地は風前の灯なのである。
産卵ももうすぐ始まるだろうから、しばらくは「水守り」もせねばならない。
刈り払いの現場に行く途中、尾根のハイキングコース脇にスミレが開花していた。拠点近くの日向ではまだ未開花だ。まだ何種類も目に付く、と言う時期ではないから早い株なのだろう。畳半分ほどの広さに広がり、まあ、これはこれで早春賦でもある。
このハイキングコースは眺望に欠け、ひたすら頂上を目指すだけのような感じで、小生は一回しか歩いていない。夏場は蒸れて不快だし、この春の時期が、一番楽しみに出会えるようなコースである。