トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

千載一隅

2013-03-21 | 小父のお隣さん

 今回は「千歳一隅」ではなく「千載一隅」が実態に近い。泥水地の水が濁っていて、上部で作業もしていないから不審に思い辿ってみたら出くわしたのである。10年、このフイールドで活動していて初めての出会いだ。小父さんにだって、恋路の出会いはあるのだ。

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 1は水路脇で初めてであった個体で、後退しながら枯葉の中に潜ってしまった。上部の池には十数体のヒキガエルが群れていた。卵塊も確認できたし交尾中のカップルもいる。オスメスとも体色も体の大きさも異なり、初めて見る身には「壮観」の一言だ。

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 4,5,6とも別のカップル。オスのほうが体色は単純に見えた。メスの体色と模様は複雑で形容しがたい。雄を乗せて陸に上がったメスの後ろにはゼラチン質の卵の紐が水中まで連なっていた。雄から逃げようとしていたのか産卵途中なのかは不明だが、陸の卵は乾燥する運命になってしまった。

 残念なことは、泥水地やトンボ池で産卵が無かった事。昨年は産卵してくれて「今年も!」と期待していたのだが…。でも、この現場を見れば、残念は帳消し。今日はコジュケイも初鳴き、タゴガエルも鳴き始めた。アオガエルは数日前から大合唱の水辺である。暦を見れば、はや春分なのだ。