「塩糀」や「醤油糀」があるなら「ソース糀」も「有りだ!」と、はなはだ独善的ではあるが、それは自己完結する領域の事。何も憚る理由はないのである。ましてや、雨の一日の暇つぶしにはテレビ鑑賞より健康的だろう。
ということで、乾燥糀一袋200g、中濃ソース1本500gを用意して、乾燥糀は温水で戻してからソースと混ぜ合わせた。保存容器のパッキンを外し、一日一回かき混ぜながら熟成を待つこと10日間、ようやく完成、と思ったのだったが…。
塩や醤油と同じようにはいかなかった。「熟成感」が足りないのである。つらつら、禿げ頭で思考してみるに、恐らく、ソースの原材料に、糀菌の活動を抑える酵素があるやも知れぬ…との結論に至った。大御所、小泉博士に質問する訳にもいかず、これを結論にした。
とは言え、糀ソース自体は美味しいので、毎日スプーンでかき混ぜていたあとは、スプーンをしゃぶってご満悦だったのだ。ハイブリット調味料の出来上がりであるが、名称は「ソース糀」よりも「糀ソース」が適しているだろう。次は試作品試食である。