棚田跡を覆った、葦やクズ、ノイバラの藪を刈り払って築いたトンボ池や食草園、泥水地などに、植生の早期復活や景観、環境も考えて木本草本とも植えこんできた。成長し目に付くと「有用植物」から被害に遭う。
特に鑑賞や食材に適するものが狙われる。採り尽くす側は「野の物」とか「山菜」程度の認識なのだろうが、保全や手入れをしている側には、腸が煮えくり返る所業である。
義兄の葬儀で逢った兄に、ぼやき話をしている中で、ヒントをもらったのが「鳥居」である。「放尿被害」や、最近では「不法投棄」にも使われる事があるから、フキを植えこんだ食草園と泥水地に立ててみた。効果の程は、これからシーズンになる「タラの芽」や「フキ」で判るだろう。
以前に建てた藁人形は、今や朽ちかけているが、そのせいか近くのフキノトウは無事だった。こういう構築物を公共の場に持ち込む賛否もあろうけれど、保全したい側の唯一の防御策なのである。これに頼っても、原発の「神頼み」のような被害が出ることは皆無なのである。