動機は、棚田跡のV字浸食を防ぐために設えた丸太ダムと分水路だったのだが、危険な浸食溝を埋め戻したら棚田跡の活用も容易になったので、水辺を拡幅しつつ泥水地が完成したのだった。ここまでは成り行きみたいなものである。
「これで終わり」と一旦は思ったものの、今春、棚田の拡幅と泥水地の最終段の改修もしてしまった。改修を終わり3日目、久しぶりの降雨量があったので按配を確認しに寄った。棚田からの落とし口のゴム膜は法面を守っている。最終段の三段の段差工は水位の保持と緩やかな流れを見せている。
最終的な放流口も、丸太とゴム膜で大量の出水にも対応してくれた。今までは三面丸太張りで、丸太と土の接触面から漏水度々だった。これで今季は安心だろう。小さな流れでも「水を治める」のは手間がかかるし、これが出来ないと生態系も育たないが、小生も育まれている。