キンランの芽だしの頃と思って自生地に寄ったが発見できなかった。竹林の林床に比較的あるからと、尾根の反対側に入ってみた。
タケノコ掘りの人たちに林床は削られて竹の枯葉ばかりだった。その中に笠の径10㎝ばかりの立派なキノコが群生していた。朽ちた竹の集積跡に出ている。
色合いは地味だけれど、ヒダの部分は白く美しい。食菌かどうか知らないから採集はしなかったし、図鑑で対照させてみる気にもならなかった。「おいしそう!」と思ってはいたのだが…。
茶畑跡の仕上げの刈り払いが終わり、燃料もあったから帰路にオニヤンマの飛行ルートのササの再萌芽を刈りはらった。トンボのためでなく、巡視を楽にするためだ。
水路は、底に土砂が溜り、出水時には氾濫する状態だったので、機材を片づけてからスコップを持ち泥浚いをする。
掘り上げた泥は畦のように積み上げて踏みつけ、多少は堤防の役割を期待したのだが、今回の泥浚いで、川底の浸食が進む可能性もある。自然の関係は微妙だ。
シーズンになればオニヤンマのオスが縄張りを張って飛行する場所だけれど、ここも紛いもなく「雄プレイ」の飛行ルートなのである。こういうルートは全国、津々浦々に欲しい。