三日月池を囲む崖のひこばえが伸び茂ってきたので刈りはらう。高さは5メートルほどだが、立ち位置を決め刈り払い機を操作するのは有難くない場所である。水平に刈り進んで行っても上下二回通らなければならない。肩の部分は上面からの作業になる。
スパイク付の地下足袋に脚絆の出で立ちで、いわゆる足ごしらえは念入りにしないと姿勢を確保できない。気温は午前中に32度までに上がった。熱中症の危険が高いが、こんな時期だからこそ作業の必要度も高くなる。なんたって植物の生長最盛期は「草刈り最盛期」なのである。
こんな時に自宅でのうのうとしているようでは、瞬く間に「夢の跡」になってしまい、里山の環境を維持できないのが現実で、「自転車操業」なんだと思い知らされる季節でもある。