遊歩道新設の準備で侵入竹の除伐を行う。引き続いての作業だが、草刈りや水辺の整備で後回しにしていた。
特別、必要性のある作業でもないから、季節折々の作業が最優先だ。孟宗竹を伐り倒すと林内のヒノキの様子がはっきりしてくる。
前回も立ち枯れ木や弱小木の除伐を行ったが、まだまだ除伐しなければならない針葉樹がある。植林されて以降、間伐などしたのかどうか…。立ち木の分布は不揃いだしサイズもまちまち、当時の地主が折々に植樹していた林だったのか。汗を拭き拭き、そんなことを思い眺める。
刈り払う下から湧いて立ち上がるジバチの数にただ後ずさり
気づかずにシモツケの巣を刈り落とす溢れる蜂に今日はここまで
冷や汗が流れる汗に混じりたるオオスズメバチ頭部周回
クマバチは素行優しき花追いの生業なれどクマとは哀し
「なんでこんな場所に?」が正直な思いだ。泥水地の中、周囲と離れて一株だけ立っている水稲の茎にぶら下がっていた。
蛹に変態中で縮んでいるが、長さは40mmほどもある立派な芋虫タイプなのだ。この株だけ独立していて良く目立っていたけれど、食害された形跡はない。下は泥地で芋虫が移動するには不適だ。
種類も不明だけれど、ここを場所に選んだ理由もわからない。小生の理解を超えているが、翌日には消えていた。美味しかったのかどうか、小生は知らないが、胃袋に入って身体の一部になるなんて壮大な変態と言えるか…。