周囲の孟宗竹を除伐して刈り出した柿の木、木姿を見ると苦難の様子が浮かんでくる。
もともとの樹形は、茶畑に立っていたであろうから、良く枝を展開させた、柿の木本来の樹形だったに違いない。それは中ほどの太枝の名残りが証明する。その後、孟宗竹に席巻されて本来の枝振りを失ったが、再萌芽させた徒長枝を上昇させ日光を確保できた。
果樹の徒長枝は、本来は忌み嫌われる枝だけれど、放棄された里山では、命綱になっていた。ちょっとばかし徒長枝を見直しました。
侵入竹を処理中に枯葉の中から現れたカエル、アカガエルかと思ったらタゴガエルの様である。目の周りの隈取が特徴的だ。
林内作業をしていないと出会う事も無いカエルだ。繁殖期には鳴き声は多いけれど地中で鳴くから姿は見せてくれない。
産卵も地中の水溜りで行うとかで、卵やオタマジャクシだって知らないカエルでもある。数年前に「カエルが絶滅する」と心配された「ツボカビ病」はどうなったのだろうか。幸い、周辺での発生ニュースは聞かなかったが…。