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もし増水流が増えれば流れに乗って流下するドジョウも増える。それはそれで構わないのだが、落ち込み部の壺の下流には生息できる環境が無い。母川に到達できず干上がるのがオチなのだ。
回収したドジョウは大小15匹程度、これでも貴重な数であって、最上流部の上の池に戻せば産卵する個体も出るだろうし、カワセミの血となり肉となる個体もいるだろう。流下し堆積物の中で干上がるよりなんぼか良い生涯である。
バケツに入れ戻しに行く途中、会友のYさん達に披露したら土用と言う事もあり「食べたい」雰囲気がアリアリで、いつも野菜など貰っている小生には申し訳ない場面となってしまった。
たかだか15匹と言えど一人分のドジョウ鍋には十分な量だが環境的には何も寄与しない用途になってしまう。それでは本末転倒になる。
会友は先刻ドジョウがいるのは承知だけれど、この回収作業は部外者には見せたくない。中には捕獲に出向く輩が出るのは想定しなければならず、そんな事にでもなれば小さな水域の数少ないホトケドジョウも含め一気に絶滅へと向かいかねないのだ。