刈り払い二巡目の最後、沈泥池の堤を刈り払う。20号台風の先駆けで気象が不安定だ。拠点道具小屋まで刈り払い機を取りに行く気にもならず手鎌で刈り取るつもりだったものの、あまりの蒸し暑さに辟易し動力頼みとした。
堤ゆえ傾斜もあれば斜面も長く、堤の上端から斜面基部を刈り取ろうとすればわが身が斜面の上部になる。これは危険行為でやってはならないイロハのイの内であるが、そうばかりも言ってはいられないのが現場の状況でもあるのだ。しかし作業中に体勢を崩し転倒でもすれば身体は回転する刈り刃に向かって落ちる事になるのだけは避けたい。
まあ、「備えあっても憂いあり」なのが現場という環境だけれど、池に立ち入って斜面を刈るのも「なんだねえ…」なのだ。この時期、猪様の食糧不足の時期ゆえに堤や畦の破壊が酷くなる一方だから、刈り草は場外搬出し集積しなけらばならない。猪が生息しない頃は、こんな手間暇も堤や畦の破壊などは皆無だったが、ここにも人間の勝手な行動へのしっぺ返しが出ている。
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集積量