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一カ月、手入れをしていなかった取水地の状態を確かめるために吐水口から送水量を測定した。毎分24ℓの量が出ていたから最大吐水量に等しく、まずは順調のサインだ。
この日の気温予報は37℃で、屋外作業する様な状況ではないので、取水地の保守管理だけと念じて御出勤遊ばしたのである。
取水升からはオーバーフローがあったが、これは上部フイルターの目詰りによるもので、清掃したら余すところなく吸水口に吸い込まれていった。取水升の沈澱砂泥は笊で掻き出した。購入しただけの笊では掬い取る抗力に負け歪んでしまうから、細いステンレス線で網と骨組みを綴り強化してある。そのため砂泥を笊一杯掻きとってもびくともしない。まあ、ザルもビクも似た物同士なのだ。
ついでに上流部河床の水路を確認する。別れて伏流水になっている部分は本流に戻し、取水升へ向かう水量の増加を図った。僅かな量であるけれど「水は天からもらい水」なので、オーバーフローするほど流量が無い時は逃げ水で失いたくはないのだ。
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浚渫量 ➡
取水良好 ➡