トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ササユリの開花期

2019-06-09 | 小父のお隣さん
 採種用に持ち込んだ庭のササユリが開花した。フイールドより開花が早いのがお約束。そんなことで作業の合間にササユリの状態を見回った。

 三日月池の法面は笹草に覆われて判別出来ない。開花で確認して人工授粉し花弁を外そう。西の段、最下段にも数本あったのは春の笹刈りで確認しているが実生林誘導地のササユリは一本も見出せなかった。笹刈りの後の林床は目立つので盗掘されている。盗掘者を呼び込まないためにとタラノキは排除したのだが地下茎からまだ生えてくる。そうでなくとも「盗掘」の前歴がある場所では播種育成しても先は無い。

 崖地の近くは知られていないのだろう数本が残っている。人工授粉してから花弁を外そうかと思ったけれど立派な蕾なので折り取ってしまった。盗掘者は小生より足繁く通うものだからだ。
 種子を蒔き育成しても花を付けさせない仕打ち行為は何のために行うのか分からなくなってきた。播種を続けていても盗掘者のために行っているような現状では「庭に移す」のが最善に思える時もあるのだが「やはり野に置け・・・」となるとハムレットの心境。

             我思うやはり野に置け野の草は揺れつ戻りつ道は黄泉路へ

ようやく水源地谷止工3 「段差工の追加」

2019-06-09 | 今日は真面目に
 取水路の堤としていた丸太を外した事で、この丸太で流出を免れて河床を形成していた砂礫が流出していく。たまった砂礫を流出させ取水升へなだらかな傾斜を目標とするが出水の度に手入れが必要になった。
 前日36mmほどの降水量があってお休み、この日取水部を見たら丸太を外した事で取水升への流れが無い。これはこれで良いけれど、しばらく鬼ごっこ・イタチごっこで遊ばねばならない。
 あの登戸の痛ましくも哀しい事件、鬼ごっこや缶けり遊びなど経験していたら少しは被害軽減に役立ったのではないかと思った次第。こういう手合いが起こすトラブルは防ぎようがない。

 谷止工の最終段、15mのヒノキ1本を伐採して段差工に使う。丸太350㎝を前回に据えた丸太と交換し外した丸太は、その下流に据える。段差の高さが高くなればなる程「底抜け」し易くなり一旦底抜けすると大量に河床の砂礫を失ってしまう。こうなると取水升より水準線が低下して取水不可能な事態になり我が水辺は全滅する。
 そうならないためにも息切れしつつ安全率を高めておかねばならない。倒した幹の中ほどの丸太は取り換えて据えた丸太と並べて敷設した。上の段との高さがあるし自然流下で溜まる砂礫を待つより早めに埋まるための算段である。

 伐採した幹元の部分はチルホールで曳きだしてこの日設えた段の下流に据えるつもり。これで底抜けの発生と被害軽減を図れるはずで、作業はもう一日必要になった。念には念を入れておけば間違いは少なくなるはず。まあ「多重防御」とでも言えば良いのだろうが永田町を賑わす議員等は多重防護に長けている。それだけで公僕としての資質も倫理観も志も皆無な証拠である。

 河床へ伐倒、用材とする    ➡   材を交換し下流に一段設える