トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「早速の御利用、ありがとうございます!」

2019-06-29 | 小父のお隣さん
 林接池の改修に行く。前日に底となる部分の水平を水決めで行ったばかりである。この時の砕土攪拌で底部の水漏れ部が多少は埋まったのか全体に前日同様に水が残っている。
 最初に行ったのは昨夜眠りにつく前に浮かんだビジョンの実現で、昨年風倒木となり処理集積したヤナギの幹を池の中に建てる事だった。いわゆる「御柱様」産卵柱である。

 丸太材3本を不等辺三角形に配置したのち、堤の改修を行っていた時にヤブヤンマはやってきた。その前にもオオシオカラトンボのカップルが浅い泥水に打水産卵していったばかりなのだ。こうなると作業も朧で、すでに大汗かいているし喜々として続ける作業でも無いからカメラを構えて注視した。勿論作業は中止である。

 ヤブヤンマの産卵は、この池の護岸木を敷設していた当初からあったのだが、それだけ産卵環境が良いのだろう。他の水域ではこんなに度々お目にかかれる事は無いのだ。この「林接する池」の導入は「我が意を得たり」と言うよりも「トンボの意を得たり」に尽きよう。
 そのうえ早速に池中央に配置したヤナギの幹に産卵してくれて、ちょっとだけトンボとカップリングした気分になる。まあ、これを「変態」と言われても動じないもん。片腹痛いわ!。

 上掲した写真がその時の記念第一号なのだが「マーフイの法則」そのままにピントは合わずブレまくったカットばかりだった。小生、田舎者なので期待するヤブヤンマ様とのカップリング感覚で震えが来てしまったらしい。まあ小心者でもあった。

 この日の現実は幹に産卵したばかりでなく護岸木にも法面の土中にも産卵している。この日から堤の再構築を行っているので堤法面や護岸木に産卵して欲しくないのだけれど、お客様の立場になると改修するピッチを腰痛やン十肩は度外視して突貫工事するしかないか・・・。
 極楽とんぼの裏側には「産めや増やせよ」の徴用強制労働がくっついていたのであるが、連行されたのは小生ただ一人、緘黙しておれば労働基準法違反のお縄になる事もなかろう。たった独りの被害者たる小生も「お恐れながら・・・」にはしない。

 「旨い話には裏がある」との故事通り、理想郷と思えた「林接する池」はトンボだけの理想郷で小生には地獄の責め苦になった。「急げ急げ、働け働け」。それでも救いはあって「トンボ界の産めや増やせよ、少子化防止」に少しばかり寄与しているだろうて・・・。
 そう「愛は惜しみなく奪う」のではなく「無償」なのだ。お爺がこんな事を言うと「気持悪っー」と言われるゥー。

  樹皮に産卵       土に産卵 

林接する池の底面

2019-06-29 | 水辺環境の保全
 一週間ほども前の事だが夜間50mm程度の降雨があった。朝方は一時止んだので漏水著しく棚上げしている池の手当てに出かけた。降雨で水溜りになっているだろうし、その水面を利用して池底面の水平を出したかったのだある。
 池自体の底が傾斜していようと窪んでいようと機能に変わりはないものの「漏水を防ぐ設え」からすると水平で平坦であった方が胴突き作業を行いやすい。今のところ、底面は掘り上げたままの状態で突き固めも行ってはいない。この状態から池底の水平を出しつつ表土を耕起・砕土・攪拌しておく事で突き固めた時に漏水する隙間を根絶できるはずである。つまりは代掻き状態にしておく。

 水が引けば胴突き作業で締め固められるし、水が引かなければ「底面からの漏水は無い」と判断して法面の再構築にかかれる。
 溜り水の届いていない高い部分を三本鍬で耕起し低い部分に運び均す。これを繰り返して池の底面に溜り水が均一に行きわたる様にして作業は終了。さて、雨後に水が引くか引かないかが分かるまでは次の作業はお預けである。

     傾斜あり   ➡     修正中   ➡     修正終了