トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

寄るな大樹の下!・・・

2019-06-19 | 今日は真面目に
 コナラの大木が風倒木となってトンボ池広場に倒れ込んでしまった。大径樹の処理はテーダ松数本が風倒木となった時以来であるが針葉樹は広がりがないから広葉樹より処理しやすい。そもそも胸高直径3尺であっても材質は柔らかいのだがコナラはそうはいかず緻密な組織で固い。
 ナラ枯れ病進行中と言えど組織全体が枯れ果てた訳でもなく、その分、幹の強度は保たれていた。

 落葉広葉樹特有の大きく枝を広げた姿のまま倒れたから中に入り込んでの作業が出来にくい。そこで樹冠部や枝の末端部の切断しやすい部分からチェーンソーで切断し作業スペースを広げながらの処理となった。
 処理は会友のYさんも参加した二人体制となりスムーズに運んだ。とは言いつつも「切断して集積」の手間を省ける訳でもなく、切断は楽しいが集積作業は有難くないもののけじめはつけねばならぬ。邪魔にならない場所に集積し終えるまでが作業範疇で、集積すれば生き物の棲家となって倒木も活かされる。
 樹冠部から見る    根上がり部を見る    木元より先端部を見る
 この日、展開していた枝の大部分は切断し落としたけれど、主幹部と幹根近くから別れ出た大枝、と言うより副主幹と言っても良いような枝3本が残った。これらの枝でも分岐部の径50㎝近くはある。
 大径だがバーサイズ350mmのチェーンソーでも両側から追いこめば切断可能だけれど、倒れ方の事情で残す事にした。
 斜面上部高さ2階に相当する位置で根こそぎ倒れ、根上がりした根盤は高さは身長を超え、横幅は3m程もある。この大きな物体が通路側に傾いたままなのだ。この状態で主幹部や支えとなっている大枝部を切断すると重心位置から落下し下敷き圧死事故は一目瞭然で、安全を考えると主幹と大枝でこの状態を維持させ転落を防ぐ策しかない。プロや業者なら吊り上げ処理可能だけれど、我々は単なるボランティアである。重機までの用意は無理だ。
            枝先から落とす   ➡    順次内部を落とす 
 そうしても木質だから腐食は進み盤根部の重さを支えきれない時が来るのは明白だけれど、風雨に晒されて土が落ちていけば切断処理で小さく出来よう。それまでは通路を迂回させる。
 駐車場脇の斜面にも根上がりし幹で支えられて転落を抑え込まれている根株があるのだが、これは10年ほど経過しても今なお安定して支えられている。全く同じ条件では無いものの、当座はこの処理で大丈夫だろう。
 集積サイズに切断   ➡      ➡