トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

禍は思いがけずに降ってくる・・・

2019-06-30 | 小人閑居して憮然
 お皿の飾りにと勝手口から庭に出てフェンネルをひとつまみ取ろうとしたのだが、縁台の敷きゴザ落ちて濡れていた。拾い上げ自転車のサドルに被せておけば乾きやすいかと「バサッ」と広げての直後、蜂の羽音と共に左側頭部に激痛が走った。
 「なんでこうなるのー!」訳も分からず頭部付近の羽音から首に巻いていたタオルを振り回して逃げたのだった。

 もう激痛が続いていたが「薬・薬」より原因解明が先とスプレー片手に再度勝手口を開けた。蜂の姿も羽音もしなかったけれど、あまりに突然の急襲振りに「自転車付近が怪しい」と探ったらサドルの下に巣があった。
 もう「無用な殺生はしない事」なんて戒律は無視、虫、いいえ蜂退治にスクランブルだ。スプレーをロックオンし噴射したら2匹が攻撃してきた。泡をくいながらもスプレーを噴射しまくって撃退。巣にもたっぷりと噴射してサドルから切り離した。

 自転車のスタンド付近に4匹が蠢いている。2匹は攻撃態勢のあと逃げ去っているから6匹いたのだろう。アシナガバチの仲間だろうと推測は出来ても確定が出来ない。図鑑対照で「セグロアシナガバチ」のようだ。
 ネットの画像と比較すると捕殺した蜂の色彩が黒く見えて「同一か?」の不審はあったものの背の模様が同じに見えたから「セグロアシナガバチ」でよいだろう。

 刺された場所は耳の後ろの側頭部で3時間経過しているのにまだズキズキしている。駆除後、何かの時だったか忘れたのだが皮膚科でもらった軟膏を塗った。
 これは数回塗布して用が無くなり廃棄しようと思っていたらドクターは「使用期限前だし火傷や虫刺されにも使えるから」とメモして渡して頂いた軟膏を思い出して使ったのだ。腫れは酷くならなかったけれど痛みはまだある。

 まあ、とんだ厄災だった。梅雨空から蜂が降ってきた。頭頂降臨曇天の霹靂蜂刺され・・・。なにせ禿げ頭では針の通りも深いのであろうて。もう「イタイノイタイノトンデイケー」と飛んで来て欲しいし、貝合わせや幸せは歓迎するが蜂合わせは御免こうむりたい。
 これは昨夕の事なのだが今朝でも刺された場所から放射するように鷲掴みされている感覚が残っている。こんな脳味噌至近3㎝のところに毒物を注入された事は無いし、おいらの脳味噌は大丈夫だろうか大丈夫でしょうか…。

      サドルの裏の巣      巣と親蜂     拡大

                    恍惚も蜂の一刺し正気づく

上の池の部分改修

2019-06-30 | 水辺環境の保全
 二つ池を水域の最上部として棚田跡4段までをを勢力圏にしている隣接グループの水辺世話役M氏が連休前から姿を見せない。6月の定例会活動時に様子を確認したかったのだが降雨で流れて聞けずじまいだ。
 80代後半なので健康上の理由が大きいだろうと推測するが電話で尋ねる間柄でもないのである。そんなことから放置されっぱなしになった上段の水域の保全や補修が滞ってしまった。隣接グループのメンバーで後を継ぐ人材はいないのであるし、結局は時折助っ人稼業と称し補修や保全に入らしてもらった小生が行うしかないのが現実である。

 手始めに最大の杞憂、上の池の流入土砂堆積防止とオーバーフロー改修に着手した。上の池への流入は常時50φの送水管に依る毎分20ℓ前後の流入水と降雨後の地表流水が主なところで、この地表流水が池への堆積を促進させてきた。
 これを防ぐために沈泥路に接続させて欲しいと話をしたけれど断られた過去がある。理由は「畦を作ると猪が掘り返すから」と言うもので、すでに沈泥路は畦で形成されており、たかだか2m増やしたところで「同じではないか」と思ったものの年上だし担当範囲でも無いので頓挫したのだった。
 まあ、「道理があっても正しくてもまかり通る訳でもない」信義則すらもそうなのが浮き世の浮き世たる所以。
   ➡     沈泥路の接続

                      ➡    堆積部の浚渫 

 オーバーフロー部も度重なる漏水にもめげず土嚢を積み上げ丸太ダムを構築し土嚢を積み上げてようやく安心できる幅を得られたのだが、水位を下げたいために度々土嚢袋を外される。これで密閉が損なわれ新たな漏水になる事を繰り返して来て、この沈泥路接続とオーバーフロー部の強固改修の二点は小生にとり頭痛の種でもあり悲願だったのだ。
 ここにきて世話役のM氏が戦列を離れれば「鬼の居ぬ間の洗濯」ならぬ「鬼の居ぬ間の構築」が最も正解に近い。まあ「他人の不幸は蜜の味」とまでは認識していないけれど、結果的には「他人の不調は池の益」である。これが不適切なら「風が吹けば池谷が整う」・・・。人間、我が意を射ると傲慢になるものか。
 作業前 ➡   橋材を堰に転用 ➡   改修終わり