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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

底抜けの補修

2023-07-12 | 水辺環境の保全
 第一沈泥分水池のオーバーフロー部下部から水抜けが続いており土嚢で止め、更に池の中側に杭列を設え底抜けに備えてきたのだが何時までも対症療法ではリスクが消えない。その解消のために先日の作業で作り置きした杭を運んで補修作業を開始する。まずはオーバーフロー部落ち口部の丸太を撤去して底抜け状態の確認である。

 丸太を1本外した場所には既にビール小瓶が通るくらいのトンネルが見える。漏水トンネルにもなるネズミかモグラの穴だろう。丸太を全て外すと堰にしてある梁材端面以外は全て空洞であって、このまま放置して増水時に底抜けでも生じさせたらそれこそ「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」になるところだった。「転ばぬ先の杖」ならぬ「底抜けする前の杭」が大事なのであった。

 杭列で底抜け発生を阻止してから土嚢を積みなおしたのだが、梁材の下部空間・間隙に土嚢を踏み込む必要もあり、そうすると土嚢が不足だ。このことは織り込み済みだったので車載のままの土嚢袋を取って返しとりあえず土嚢4袋を用意する。
 泥土で水切りされたものではおっつけ流亡間違いないから斜面の上方の崖下まで這い上がり砂層の崩落部で土嚢を設える。一輪車など無いし作業場所の直上まで抱えて移動し転がせて落した。土嚢たかだか4袋でしかないものの抱えて移動は楽ではない。木陰で直射日光は届かずとも気温は真夏日のこの日、泥水の分水路で作業していても涼しくは無いのだった。

 列杭打ちし土嚢を積み、落水侵食緩和の丸太材を並べてようやく一件落着だ。欲を言えば丸太材の下流側にも杭列を備えれば腐食物や砂泥が溜まり易く余計なトンネル生成動物を入らない様にしたいのだが理想形は優先順位は低いのが姥捨て山の自転車操業・水商売なのである。
 フイールドを維持するために自転車操業・水商売が存在するなんて小生以外は「知らぬ存ぜぬ」であろうが、大昔に「人知れず微笑まん」なんて本があったけれど小生的には「人知れず汗かかん」である。まあ、果敢に土嚢運びや杭打ちに挑んだものの知る人も無し低年金高齢孤爺であればとどのつまりは「腰が痛い、肩が痛い」に決まっておるお約束なのだ。
 「あなたの友達は?」と問われれば間髪を入れず「湿布!貼り膏薬!」とピンクハートの目ん玉で自信をもって断言できる今日この日だったわい・・・。