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漏水孔はテニスボールが入る程度の大きさで、これでは水が溜まる訳もない。早速スコップを用意して漏水部の周囲50cmほどを掘り下げてやる。孔は直下に降りているのではなく斜行しながら貫入していたので貫入方向に更に掘り下げた。深く掘り下げれば掘り下げる程、後々安定はしてくれるけれど実務上は40cm前後の掘り下げである。掘り下げた部分のトンネル部を踵で更に押し潰し掘り出した土塊を投入し鎮圧して一件落着だ。
泥水池3からのオーバーフローは無いのにも関わらず下段の4と5は湛水している。恐らく漏水した水は4に流出しているのだろうが作業により濁った漏水を見つけようとしたが発見できなかった。まあ、それでも漏水孔を潰せたから当座は安心と言える。
「マーフイの法則」通りなのかどうかは承知してはいないものの数日の休日で漏水は顕在化して来る。のんびりと休日を堪能したところで必ずしっぺ返しはやってくるのであった。そんなこんなで漏水は止めても老衰は止められない。曇天だったが蒸し暑くて草地も林内も濡れそぼっているし「これ幸い」とばかりカブトムシ1匹ゲットして帰宅だ。
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アシの株もとに漏水孔があった。アシ自体の高さは小さいが株立ちだから以前の抜根部からの萌芽なのだろう。アシの地下茎はカニやイモリなどの巣窟になり易く喰われたり枯れて分解されれば直に漏水トンネルを形成してしまう。今回の漏水部もアシの地下茎に添った生物的漏水トンネルの様に見えた。
昔からアシは水田の漏水の元凶で嫌われ者であったけれど動力耕転が普通になった現在では地下茎の伸長など無理であるし、そもそも除草剤で育たない。まあ、アシが育つ水域はそれなりに自然を保っていると言えるかもしれない。葦原の効能も自然保護の観点から重要な環境なのだと理解されるようになってきたものの、このフイールドのような小水域では席巻力が強すぎて調和しないのである。