トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ヤブヤンマ初見」

2023-07-05 | 小父のお隣さん
 そんなに期待もしていないし予期もしていなくて二つ池の沈泥部漏水止めの仕上げをするつもりで池の傍に立ったのだが突然とヤンマが接近し飛び去った。言わば一瞬だったけれど眼前でホバリングしてくれたから動体視力の弱った小生でもその特徴を掴めたのだった。

 まずはヤンマ型、体色はオニヤンマとも違う鮮やかな山吹色でオニヤンマの縞々の様に整然と並んでいない。場所が場所だけに「ヤブヤンマのメス!」と今回はビビビッとではなくピンと来たのだった。自宅で早速図鑑対照をしてマルタンとは異なるので恐らくヤブヤンマで決まりだろう。撮影できれば確定してもらうのも容易なのだが飛翔体の撮影は出来ない。

 放水路のカサスゲに新しいヤゴの抜け殻があったから「もしやヤブヤンマかも⁉」と期待値大で持ち帰って比較したけれど体表面の泥汚れや複眼の形からオニヤンマらしい。「そうだったらいいのにな!」はあえなく玉砕し、同じくエノキ林の水槽で羽化した抜け殻は両眼の形状からクロギンにも見えるがヤブヤンマは水槽などには産卵しないようだからやはりクロスジギンヤンマなのだろう。どちらにしても最終確定はS先生を煩わせる事になる。

        

※ 中央の抜け殻がヤブヤンマと思った殻なのだが複眼の形状が左の判定済みのオニヤンマの抜け殻に酷似している。右の抜け殻はバッドで羽化した種なのだが複眼の形状からクロスジギンヤンマなのだろう。図鑑で比較するとヤブヤンマのヤゴも複眼がオニヤンマとは異なりクロスジギンヤンマに似ていた。であるからして中央の抜け殻はオニヤンマの可能性が高くなった・・・。

今日のトンボ「テネラルは更に判らん・・・」

2023-07-05 | 小父のお隣さん
 水見回りも夏草をかき分けて歩かねばならなくなった。ルートを刈り払い明確にすれば雨上がりでもズボンが濡れる事態は避けられるけれど「通路然」とさせてしまうと入域者を呼び込んでしまいかねない。不必要な環境ストレスを与えないためにもある程度の植生維持は必須である。

 植生が衣服と接近するような環境下では直ぐ前からトンボが飛び立つのも多くなる。ほとんどが羽化直後のテネラルと言われる状態なので種の判定が更に難しい。写真のトンボも種の同定が小生には出来かねてサイズから「クロイトトンボ」ではないだろう程度までは思えてもこの時期に飛翔しているキイトトンボやオオアオイトトンボかどうかも判断がつかない。
 腹部の節がはっきりしているから節の数が手掛かりになるかと思えど図鑑対照しても手掛かりにはならずまあ、ゆらゆらと飛ぶさまを眺めて楽しむ程度が関の山なのだった。

 このような飛翔を表現するに「ゆらゆら」なのか「わらわら」なのか区別つかない。というのもある小説で読んでいるし俳句にもあったのでどちらも正しく「感覚」の違い程度と思ったものの電子辞書で「わらわら」は「散り乱れる様」とあった。となると一匹の形容では正しくないと言う事になろうが「歌は世につれ世は歌につれ」とも言われるのでやはり感性の赴くままで良いのであろう。えちごさってもうしたもうした。