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とは言え作業に携行するカメラである以上、撮影品質の良い機種にすれば塵や埃、はてまた沈などに見舞われる実績逞しいのであって「タフカメラ、総身に知恵が廻りかね…」であっても良しとしなければならぬ。人生は隠忍自重なのであった。お足の使い方も同様だけれど年金蚤孤爺では薄氷を踏む思いでお足を出さねばならない。
この「薄氷を踏む」という次第で厳冬期にはスリップして棚田部に沈してしまい購入して1年にもならないカメラを水死させている。だからこそのタフカメラのだけれど生物描写には向かないのだった。
かなり以前に兄から譲られたデジカメも鏡胴の出入りが悪くなり結局は使えずリサイクル待ちだったのだが「どうせ故障で使えないのだから…」と掃除機のノズルを鏡胴周りに吸い付かせ吸い付かせ、その上、少しばかり出るようになった時点で潤滑剤を使い、これを何度か繰り返したら復活したのだが、いつ何時に動かなくなるか分からないから作業には携行できない。結局は丹米どんなのであったけれど郷里の慣用句そのままに我が人生、無駄で出来ている。