トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「オンブバッタの食害」

2023-07-22 | 感じるままの回り道
 ミズアオイはオンブバッタの好物だとS先生から話を聞いていたものの実際に被害が露わになるとミズアオイにとっては花期を迎えるのに回復不能にも思える惨状になった。元エコトーンの突き出し部をミズアオイの試作域に改変したのだが日当たり良好の先端部から被害が広がっている。
 最初は被害の葉を観ても虫の姿も無く糞はあったけれど加害者の確認が出来なかった。しかしたまたま水域に立ち入って健康な部分を眺めていたらオンブバッタを見つけたのだった。葉を丸々食害して失わせてしまう様な食べ方ではなく表面をなめとるように食べていたので最初はナメクジかカタツムリだろうと思ったものの食害の現場で現行犯撮影できたのだった。

 とは言え薬剤散布する意思など毛頭ないしオンブバッタ目当てにカマキリなどの肉食性昆虫が訪問してくれればそれはそれで下手なテレビドラマより面白い。食害されてしまった株には既に光合成する力もないだろうが新たな葉を出してくれる可能性はあるだろう。まあ、どちらにしてもミズアオイを播種から開花まで観察するのは初めてでもあるから先行き不透明でもある。
 播種に先立ちチェックしたページには「その昔、食用にしていた」との記述があったので葉の表面をしげしげと眺めてみれば刷毛で描いたようなスジがありこれはこれで美しいのだった。植物体そのものは大株になってはいるが水分の多い体質の様にも思え、さっと湯掻いてお浸しにしてみても美味しいのかどうか、葉が食害された株の葉柄を試食しても良い気はするものの軟らかいズイキのような食感なのだろうか。さーてどうしたもんか・・・。

 ここで思い出して自己回想療法だ。早く言えば単なる妄想なのだが九州への修学旅行時、バスが土産物店に立ち寄った際にM君がズイキ製のブローチみたいな物を眺めていた。からかうつもりで「この地方の特産で珍しいナンチャラカンチャラ」と講釈を垂れたら「彼女への土産に…」とリング状の物に手を出したのだった。
 慌てて種明かしし購入を止めさせたのだが密やかな使い道を知らなかったのだった。昨今ではどうなのか現実はどうだったのか知る由もない小生ではあるがズイキは「随喜」に掛けたのかどうなのかまあ、あまり話題には出来ない内容であるけれど高校生で知ったのは勿論、小説からである。使った事は無いが食べた事は多い。