撮影に膝折れぬ友増える会
病得つ来る友来れぬ友憂う
クラス会邯鄲の夢二日間
意地悪も今は懐かし押し問答
マドンナと笑み高らかに校歌なり
竜宮城消えて今日から塩握り
四日ぶりに泥水地を見回って愕然とした。棚田の法面が綺麗に刈り払われている。隣接グループの勢力圏なので文句を言える立場ではないが、ワレモコウ、ノアザミ、ショウマなどの群落が混成し、景観として「素敵」な一角だったのだ。
一帯の水辺は「生物保全」のために再生するとの共通理解があったと思っていたが、本格的に棚田風に再生したことが裏目になった。
従来、頻繁に作業に見えていた代表のM氏などとは、刈り残す意義を確認しつつ、竹の杭を群落の目印にしてあったのだが、第三土曜日の例会で処理されてしまった。竹も一本を残して外してあった。
我らの会友が、たまたま見ていたのだけれど、口出しは出来なくて、このありさまになった。作業をした2名の中に「きれいにしましょう」が口癖の人がいて、その影響もあったのだろう。この、すべて刈り払えば「最適化」が達成できるなんて認識はどこから来るのか、小生には理解できない。景観として「棚田」の再生をしたが、本質は「水辺」なのだ。姿を真似たら本質が崩れてしまった。ボランティアといえど「イロハ」位は身に着けて欲しいものである。
小生でも金塊ぐらいは手中にある。12,5kgばかりだが持っているのだ。これで余生を「酒池肉林」で過ごせるが、建前と本音のギャップが無くなれば人生も平坦になる。
そこで、今まで通りの路線「谷地育林」を不本意だが継続する。クラス会で「トキふれあいセンター」に立ち寄った日、雛の確認は出来なかったけれど、職員が朱鷺の行動を見ながら「孵化したようだ」と話していた。 この一言が金塊を手放す動機でもある。金塊より「絶滅危惧種」を大切にしなければいけない。
手放す時、動悸息切れがしたが、まあ、これは高齢者特有の症状だろう。マドンナが横にいたからでも「生涯無一文」が決定したためでもない。トホホだけれど「トキは金より」、なんちゃって…。やはり「ニッポンにはニッポン男子」、これがトキの学名だし、男子はそうありたい。
泥水地の刈り払いをしていたら飛び出した。体長は7~8㎝もあろうかと思える成体である。
近くで姿を見るのは稀だけれど、今回は皮膚の模様が珍しかった。生来の斑点なのか、アマガエルのように、周囲に合わせた保護色なのかはわからない。
モリアオガエルも皮膚の色を変えることが出来るかどうかは、小生の知らないことなのだ。カメラのモードを変えた一瞬の隙に消えてしまった。結構素早い。
後日、泥水地のスゲの根元に卵塊を見つけた。ソフトボール大だからモリアオガエルの卵塊に間違いない。周辺でのシーズンは終了と思っていたから遅い産卵だ。本によれば樹上だけでなく地上近くにも産卵するとある。初見では無いものの、珍しい産卵と言える。
ひんがしに浪起ち襲う知りえてもかほどの事と誰が知るらん
あがらえぬ地の営みに我が日々は波の間に間に没し消え去り
たちまちに浪に呑まれて失えど失い続く民も彼方此方
復旧も出来ず復興いつの日か永田茫々霞むや堰も
嘆きより嘆き道にぞ入り出れぬ君子よ示せ故郷への道