トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ

2013-06-19 | 小父のお隣さん

2  羽化間もない個体、尻尾の細さがつま楊枝程度で、気になって撮った。横からも確認のために取ろうと位置を変えようとした瞬間に飛び立ってしまった。

 撮影したからと言って識別できない事が多いし、「初観測」にこだわるつもりもないので、水見回りの途中の暇つぶしみたいなものである。「気が向いたら撮る」そんな感じだ。

 トンボを意図しての水辺整備とは言えないけれど、どうしても主役級の俳優になってしまう生物である。このトンボ、ノシメかと一瞬思ったが翅の先端が透明だ。若いマユタテかとも思っても確認のしようがない。

            追わずとも舞い上がりたり夏至の空


*邯鄲の夢

2013-06-19 | 今はうたかた

              撮影に膝折れぬ友増える会

              病得つ来る友来れぬ友憂う

              クラス会邯鄲の夢二日間

              意地悪も今は懐かし押し問答

              マドンナと笑み高らかに校歌なり

              竜宮城消えて今日から塩握り


価値判断・選択的刈り払い

2013-06-19 | 小人閑居して憮然

Photo_2  四日ぶりに泥水地を見回って愕然とした。棚田の法面が綺麗に刈り払われている。隣接グループの勢力圏なので文句を言える立場ではないが、ワレモコウ、ノアザミ、ショウマなどの群落が混成し、景観として「素敵」な一角だったのだ。

 一帯の水辺は「生物保全」のために再生するとの共通理解があったと思っていたが、本格的に棚田風に再生したことが裏目になった。

 従来、頻繁に作業に見えていた代表のM氏などとは、刈り残す意義を確認しつつ、竹の杭を群落の目印にしてあったのだが、第三土曜日の例会で処理されてしまった。竹も一本を残して外してあった。

 我らの会友が、たまたま見ていたのだけれど、口出しは出来なくて、このありさまになった。作業をした2名の中に「きれいにしましょう」が口癖の人がいて、その影響もあったのだろう。この、すべて刈り払えば「最適化」が達成できるなんて認識はどこから来るのか、小生には理解できない。景観として「棚田」の再生をしたが、本質は「水辺」なのだ。姿を真似たら本質が崩れてしまった。ボランティアといえど「イロハ」位は身に着けて欲しいものである。


*安住恋しやホーレホレ

2013-06-18 | 性向有毒の翁なれば

Photo_5    老兵は哀しかりけりトキの島

   安らぎはいつ巡り来るさらし首

   思いやり背負いて煎餅売る老後

   いたわりは負けあてがわる重い槍

   時は今煎餅売りに流がされり


大シマヘビ

2013-06-18 | 小父のお隣さん

Photo_4  泥水地に波紋が広がったのを見つけ、水鳥かと思って見に行ったら大シマヘビだった。

 ヘビの方も気配に気が付き、崖を登ろうとしていたのが見えたが登れず、池中央のカンガレイの株に前半分を隠して静止してしまった。

 体長はゆうに4尺はありそうで、胴径も5㎝近くある大物だ。今年は水辺でシマヘビを見ることが多く、個体数が増えたのかどうか不明だが大物には良く出くわす。

 これは今までで最大の「大蛇」だった。


金塊か朱鷺か

2013-06-17 | 旅行記

Photo  小生でも金塊ぐらいは手中にある。12,5kgばかりだが持っているのだ。これで余生を「酒池肉林」で過ごせるが、建前と本音のギャップが無くなれば人生も平坦になる。

 そこで、今まで通りの路線「谷地育林」を不本意だが継続する。クラス会で「トキふれあいセンター」に立ち寄った日、雛の確認は出来なかったけれど、職員が朱鷺の行動を見ながら「孵化したようだ」と話していた。2 この一言が金塊を手放す動機でもある。金塊より「絶滅危惧種」を大切にしなければいけない。

 手放す時、動悸息切れがしたが、まあ、これは高齢者特有の症状だろう。マドンナが横にいたからでも「生涯無一文」が決定したためでもない。トホホだけれど「トキは金より」、なんちゃって…。やはり「ニッポンにはニッポン男子」、これがトキの学名だし、男子はそうありたい。


**波路はるかに

2013-06-16 | 旅行記

Photo_4半世紀経て出会いたる級友の一年生と変わらぬ笑顔

細き糸転校生に繋がれり逢えなきはずの友と語る夜

大野亀シマカンゾウの絨毯で我がマドンナは花よりも花

クラス会別れも早々乗り継げば我が現世ははや山の日々

満月は欠け逝くばかりクラス会次の逢瀬は月齢いくつ


ミシュランガイド☆☆

2013-06-15 | 旅行記

Photo Photo_2 Photo_3

 中学の同窓会が佐渡旅行だった。ミシュランガイド二つ星に選定された「大野亀」、トビシマカンゾウの大群落の花期に当たった。一週間前は台風直撃予想コースにあって「遭難」も危惧したが幸いにも「曇り時々雨模様 」でまずまずの気象条件だった。

 カンゾウの大群落は見事と形容するしかないが、個人的には高校時代の山行で、霧の中のニッコウキスゲの群落が懐かしい。カンゾウとキスゲの違いを説明は出来ないけれど、それはそれでも支障はない。

      ミシュランの星二つとか大野亀カンゾウの原感動の花


モリアオガエル

2013-06-14 | 小父のお隣さん

Photo_2  泥水地の刈り払いをしていたら飛び出した。体長は7~8㎝もあろうかと思える成体である。

 近くで姿を見るのは稀だけれど、今回は皮膚の模様が珍しかった。生来の斑点なのか、アマガエルのように、周囲に合わせた保護色なのかはわからない。Photo_2

 モリアオガエルも皮膚の色を変えることが出来るかどうかは、小生の知らないことなのだ。カメラのモードを変えた一瞬の隙に消えてしまった。結構素早い。

 後日、泥水地のスゲの根元に卵塊を見つけた。ソフトボール大だからモリアオガエルの卵塊に間違いない。周辺でのシーズンは終了と思っていたから遅い産卵だ。本によれば樹上だけでなく地上近くにも産卵するとある。初見では無いものの、珍しい産卵と言える。


*一夜泊まり

2013-06-14 | 旅行記

Photo_2       青田見つ剥がして羽織る浴衣なり

       桜の実スベスベにして掛け流し

       ツツジ見つ三百年の湯に伸びる

       何言おう独り朝風呂朝日受く

       白々と明けても棚田闇に満つ


ピッチピッチチャプチャプ

2013-06-13 | 遊び子は

Photo  水見回りにいったら、里山保育のおチビちゃん達がいた。「あいにくの雨模様」なんて大人の感覚で、何時もの半数だが水辺で嬉々として遊んでいた。

 表情の撮影OKと言われても、部外者の小生には限度を超えるというもの。まあ、雰囲気がわかるカットがあれば、小生的には十分である。

 天気が良ければ水遊び、泥遊びでグチャグチャ、雨天なら蒸れてグチャグチャ、どっちにしても一般的には「止めなさい!」と言われかねない環境での活動に大喜びだ。

 いつもの事ながら「親も賢い!」と思ってしまう部外者の小生であった。歌の一節の締めくくりは「ランランラン」でなく「レィンレィンレィン」がいい。


ヒバカリの子

2013-06-13 | 小父のお隣さん

Photo_3 Photo_4

 棚田を再生しているところに子蛇が出てきた。両頬に相当するところに三日月型の金紋がある。名前を思い出せなくて、家でアルバムを開いたら「ヒバカリ」と分かった。

 体長は150mm程度、頭部でも鉛筆より細く、お箸の径に近い。孵化後、どのくらい経過した子蛇なのかは知らないけれど、ヒバカリを見る機会は多くは無い。湿った土の上だと同色に近く発見しにくい。


やってしまった!

2013-06-12 | 小人閑居して憮然

Photo_2  自ら招いたこととはいえ「あーあ、もったいない!」となった次第。

 刈払機で下草刈りの途中、5年生のクルミを地際から切断してしまった。孟宗竹の切り株に刈り刃が当たり、跳ね返った刃でスッパリ斬ってしまったのだ。ままあることとは言え、本数がある樹種ではないだけに残念の極み。 Photo_3

 この樹、花を咲かせ、実は落ちたけれど結実があった。早生の性質をもった樹のようで期待していたのだ。盛夏の頃には再萌芽するだろうが数年先まで花は無い。

 今年、播種し発芽した苗が10本ほどあるから、代替えも可能なのだが、周囲もようやく若い森らしくなってきたところで、間引きでない不注意による切断は「何たる失態」そのものである。


**波状段波

2013-06-11 | 大震災

 ひんがしに浪起ち襲う知りえてもかほどの事と誰が知るらん

 あがらえぬ地の営みに我が日々は波の間に間に没し消え去り

 たちまちに浪に呑まれて失えど失い続く民も彼方此方

 復旧も出来ず復興いつの日か永田茫々霞むや堰も

 嘆きより嘆き道にぞ入り出れぬ君子よ示せ故郷への道


今日のトンボ

2013-06-10 | 小父のお隣さん

Photo_2  オオシオカラトンボの個体数が増えてきた。写真は♀だけれど、風の強い時だったから、翅を閉じてしまった。

 自分の筋力でたたむのか、風圧に逆らわないようにしただけなのかは知らないけれど、大切な翅を守るという体勢に於いては理に適っている。

 黄色の目立つトンボは他にキイトトンボがいるが、今年は良く目に付く。昨年まではシーズンに数回観測できる程度だったのに、複数体飛翔する日もあるのだ。ツンツンと飛ぶ姿は平和そのもので、小生は隠れファンである。