the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANES嗜好者は、GITANESを吸わないと色々なアイデアが
浮かばないと思い込んでいた。
実際はそうでもなかった。
それとは無関係に・・・。


今でも、年賀状を書かなければならない時期になると、決まって
「住所教えてくれ。」とメールを寄越すのが、ZOU氏とMASA氏の
二人である。

某繊維系大手に勤めるZOU氏はニューヨーク、上海勤務を終え
東京に帰ってきた。自宅は神戸だから、まだ単身赴任だ。
学生時代オケ的なところで指揮棒を振っていた彼は、ニューヨーク滞在中に
ふとしたきっかけで知り合ったピアニスト小曽根真氏との親交も深い。
どうやって彼らが出会ったのかというきっかけは、まあZOUらしく
ばかげたエピソードなのだが、それは他日書く。

MASAは某電子部品メーカーに勤務。
真夏になると、屋内ではどこにいるのかわからない程日焼けしていた。
ケチャップが大好物で、ケチャップだけをおかずにごはんを3杯
食べていたことを思い出す。
最近、病院・検査・入院なんてことが連続したようで、やや疲れ気味だ。


学生の頃はZOUとMASAは同じアパート(違う部屋)に住んでいて
ほぼ毎夜MASA氏の部屋には誰かしら複数の友人知人がいた。
主のMASAがいないのに、部屋の中に友人知人が10人いる・
なんてことも日常茶飯事だった(八畳一間だった)。

就職活動の時期になると、MASAの部屋の常連が増えた。
情報交換の基地になっていたのだ。
事情があって、自分の手元に就職情報誌や資料請求用紙が届かない奴が
「おい、これ貰っていくぞ。」と、MASA宛ての郵便物を持って帰ったり、
「あいつ、あそこに決まったらしいぞ」とか、
「あいつ、面接で落ちたってよ。」とか、
「あのばか、OB訪問でOBとケンカしたらしい・・。」なんて
情報が毎夜行き交っていた。


ある夜、ZOUがMASAの部屋に(MASAは2階ZOUは3階)
下りてきた。
ZOU「おいおい、俺志望業界変えるかも。」
MASA「銀行と違うのか?」

ZOU氏の祖父・父は某銀行の役員までつとめた人物で、
ZOU本人も、そっち方面に行くようなことを言っていたのだが。

ZOU 「いや、やめた。じいちゃん・おやじの名前伏せて面接に行ったら
     面倒臭いことになってきた。」

MASA「なんで隠すねん、そんな大事なこと。」

ZOU 「それはそれで面倒くさい。」

私   「それで、どの業界?」

ZOU 「アパ、アパ?アパル・ト・ヘイ・ト・・・?」

私   「アパルトヘイト?」
MASA 「なんで南アフリカやねん。」
私   「ひょっとして、アパレルか?」
ZOU 「そうそうそう!アパレル!○○っていう企業の面接受ける!」
MASA 「・・・」
ZOU「じゃ、明日早いので。ごきげんよう。」


私  「アパレルとアパルトヘイトの区別がつかん奴が受けて大丈夫か?」
MASA「知るか。」


この時点では
ZOU・・・やっと業種決定
私  ・・・まったく未定
MASA・・・会社絞り込むが四苦八苦
という状況。
MASAの部屋の常連には、早々と内定を獲得した奴も出始めた。
誰かに内定が出るたびにやや焦っていく。

みんなジリジリとしていた。


※近いうちに その3へ続く



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