GITANESを吸い続けていると
やがて獣の匂いを発するようになる。
それとは無関係に・・・。
大きく明るい月に向かって犬の夜散歩。
昨日このような天気ならば月蝕も見られたのに。
夜だというのに雲が白いということは、よっぽど月が
明るいのだ。
呑気に犬と歩くわけだが、ふと冷静になってちょっと背筋が
寒くなるのは、「いきなりイノシシが現れたりしたらどうするか」
と思い浮かべてしまった瞬間である。
油断はならない。
なにしろ数年前には駅前の大通りで通行人がイノシシに
轢かれたという土地柄でもあるからだ。
その駅前からずっと外れの、東西南北が山丘林森というロケーション
の我が家近くなのだから、いつケモノが現れても不思議ではない。
もっとも、タヌキは毎日散歩しているようだが。
イノシシにまつわる知人OとAの会話。
OとAはともにかなりの山の中に住んでいる。
A「イノシシを捕まえてな、それを縄で庭先にくくってる」
O「え、危なくないのかい?」
A「いやあ、最初は暴れたなあ。」
O「そうだろうなあ」
A「でもなあ、次第に馴れてくるもんだ。」
O「あ、そう?」
A「ああ、何日か経ったら、オレの手から餌を食べるようにもなった」
O「へえ、そりゃあすごい」
A「でな、近寄っていったら鼻を鳴らして、なにやら甘えるような
感じもある」
O[ほう、イノシシも馴れるんだなあ」
A「そうそう。可愛いところもあるもんだよ。」
O「で、そのイノシシはまだ元気かい?」
A「いや、もう食べた。」
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