the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESを線香代わりに。
それとは無関係に・・・。

父と母の分骨分の納骨がようやく終わったと
先日書いた。

母が亡くなってからの一年数か月は
母が寝起きしていた部屋に小さい経机を据えて、
そこに3つの遺骨を並べていた。
センターが父、向かって右が母、そして
左はケンタロー(柴犬)の骨だった。
ケンタローはこのブログでも登場回数が
多いのでご存知の方もいるかも知れない。

父と母の骨がその場からなくなった後は
ケンタローの大きい(すべての骨を納めたから)
骨壺だけが取り残されていた。もちろん高野山へ
納骨する訳にはいかなかったし、そもそもケンタロー
が仏教の信者だと打ち明けられたこともなかった。

ケンタローはとにかく家の中に入るのを嫌がった。
大雨でも雷でも、面倒くさそうな顔をするだけで
「おい、今日は家の中で寝るか?」とこちらが
気を利かせて屋内に引っ張り入れようとしても
断固として拒否した。足をグンッ!とつっぱり
動こうとしなかった。
矛盾しているが独立心のある飼い犬だったのかも
知れない。

ケンタローが寝起きしていた犬小屋は家の北角に
あった。だからと言って一年中日当たりの悪い
ところで過ごしていた訳ではなく、フェンスで
仕切られた場所内で自由に動き回っていた。
季節とともに、時間とともに過ごす場所を変え
いちばん快適なところを陣取っていた。もちろん
フェンスの中ではリードなど付けずに
冬は日向を追いかけ、夏は日陰を探して
散歩の時間までの暇つぶしをしていたのだろう。

犬小屋の前にはシマトネリコを植えていた。
小さい苗から育てていたが、現在ではもう4メートル
ほどの高さにまで伸びた。
ケンタローはこの根元が気に入っていたようだった。

そこにシャベルで穴を掘った。
ハンカチを敷いてそこにケンタローの骨をすべて
移した。
ハンカチの端でまた蓋をし、土をかけた。
砕石と白い石があったのでそれらを使って
前方後円墳にした。
不本意だろうが許せ、ケンタロー。




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