the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESがあればなあ!
それとは無関係に・・・。

目的の場所付近のコインパーキングが満車で、
少し離れているが少し縁のある駐車場へクルマを
停めた。
ここから歩くと言っても数分のこと。
陽は落ちて、暑くもなく寒くもない、
歩くには気持ちよく、ちょうどいい。

精算機の前では男性二人組が話している。
会社の先輩後輩だろうか。
立地や時間帯を考えると、おそらく飲みに行くのだろう。
会話が漏れて聞こえてくる。というか
結構声が大きいから仕方ない。

先輩「いや、そうやねんけど土曜日は日本シリーズ
やろ?」
後輩「あ、そうですね」
先輩「ほんでな、おまけに同窓会やねん。」
後輩「そうなんですね!」
先輩「でな、同窓会っちゅうことは嫁はんも一緒に
  ちゅうことや。同級生やからな!」
後輩「あ、ほんとだ!」

という具合だった。
昼間の、仕事をしているような時間帯での
なんとなくの緊張感がホワンと緩んでしまって、
しかしこれから飲みに行くぞ!という別種類の
緊張感が緩く生まれるような時間、空気が作る
会話なんだろうか。いや、内容は緩いけど。


男たちが会話する駐車場を離れて自分が目指す
めし屋へゆっくり向かう。いや、酒場か?
まあどうせ飲まないからどっちでもいいが。

財布とケータイは上着のポケットに入っている。

裏通りに入っていく。
ポツンポツンとド派手な店や施設があるが
すぐ途切れ、また唐突に派手な店が現れる。
歩いているとそれもすぐ途切れ、すこし暗い
一角を進む。
暗い路地でなにやらホワン と浮かんでいるような
灯かりが点いている。
あれが目指す店なのか。
店の前に見覚えのあるひと
ゆっくり近づく。
腹減ったな。

よう、こんばんは。


(終)





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