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今回は、「㉙合掌観音(がっしょうかんのん)」を描きました。
無念無想に合掌する最高の境地を示します。「心のめざめが速やかであれ」と、まず仏様が拝んで下さるという教えです。『観音経』に「婆羅門※の身をもって得度すべきものには、すなわち婆羅門の身を現じて、ために法を説く」とあり、私達が仏様を拝むまえに、仏様が先に私達の心のめざめが速やかであれ、と拝んで下さる教えであります。
※婆羅門:古代インドの身分制度における最上位の階層
㉙合掌観音(がっしょうかんのん) 中国創出の観音菩薩です。仏教の合掌礼拝具現化し、観音菩薩が合掌した姿で表現されます。仏教では右手が浄土、左手が衆生を意味し、合掌で仏と一体になる帰依を象徴します。
『法華経』普門品の「応以婆羅門身得度者、即現婆羅門身而為説法(まさに婆羅門に身を以って得度する者は、即ち現婆羅門の身として現れ説法を為すべし)」に対応しているとされています。
出典は民間伝承から。「湖州(現在の浙江省)に大工の張木匠と果樹を植える陳老漢が隣り合せで住んでおり、家の境界で常に揉めていた。観音菩薩は豪商に化身し、陳老漢から剪定で余った端材を買い取り、張木匠に安く売った。
また儲けた金で張木匠の友達に陳老漢の美味しい果物を紹介した。このように両家を往来し、徐々に二人の間の不満は解消。相互に利益があると分かると水魚の交わりを結んだ。この時、合掌した観音菩薩が現れ、その姿から観音菩薩の導きだったと理解した。」とあります。 |
したっけ。