熟字訓(じゅくじくん)とは、日本語において漢字からなる単語に、単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたものである。それ故に、単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れず、その読み方でも分節不可能なものが多い。 常用漢字表の付表には、熟字訓の全てではないが、そのうちの116種(123表記)が示されている。 |
今日は木の名前です。難しいですよ。
Q1. 灯台木
①. みずき
②. うつぎ
③. いちょう
Q2. 赤禱
①. いちい
②. ななかまど
③. さくら
Q3. 玉蘭
①. きはだ
②. きんもくせい
③. はくもくれん
↓
↓
↓
↓
↓
A1. 灯台木
正解①. みずき
②. うつぎ…空木/卯木/楊櫨木
③. いちょう…銀杏/公孫樹/鴨脚樹
A2. 赤禱
①. いちい
漢字では普通「一位」と書きます。 「いちい」の他にも、いろいろな呼称があります。 いちゐ、あららぎ、おんこ、しゃくのき、きゃら、きゃらぼく、など。 「いちい」とか「あららぎ」は美しい発音ですが、「おんこ」となると土着的ですね。 「おんこ」は北海道地方で多く使われ、語源はアイヌ語とか。 |
「イチイ」は漢字で「一位」と書きます。これは、聖徳太子が手にしていた“しゃく(笏)”に「イチイ」の木が用いられていたことに由来します。“しゃく”とは、貴族が手に持つ細長い板のことです。聖徳太子が12冠位の最高位である「正一位」であったことから、材料の木に「一位(いちい)」の名前が付いたそうです。
ちなみに、日本においては、君前での備忘のため、笏に必要事項を書き記した紙(笏紙(しゃくがみ))を、裏面に貼って用いていました。
北海道や東北北部の方言では「オンコ」と呼ばれています。オンコの語源については諸説あって、現在も不明のままです。北海道の先住民族アイヌは「クネニ」と呼んでいました。 |
※こちらでは「いちい」という人はほとんどいません。「おんこ」といい、何処の庭にも必ずあります。
②. ななかまど…七竈/花楸樹
③. さくら…桜
A3. 玉蘭
正解③. はくもくれん
①. きはだ…黄檗
②. きんもくせい…金木犀/巌桂
#StandWithUkraine