熟字訓(じゅくじくん)とは、日本語において漢字からなる単語に、単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたものである。それ故に、単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れず、その読み方でも分節不可能なものが多い。 常用漢字表の付表には、熟字訓の全てではないが、そのうちの116種(123表記)が示されている。 |
今日は魚の名前です。
Q1. 王余魚
①. たい
②. きす
③. かれい
Q2. 燭魚
①. はたはた
②.とびうお
③. まんぼう
Q3. 比目魚
①. ひらめ
②. ちぬだい
③. ひめだい
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A1. 王余魚
正解③. かれい
「王余魚」は「カレイ」の古名です。これは中国の故事に由来しており、王様が船の上で魚料理を食べたとき、身の表半分だけを食べて残りを海に放したところ、その半身が海の中で泳ぎ出したという話に基づいています。そこから、王が余らせた魚ということで「王余魚」と名づけられたのだとか。 |
①. たい…鯛
②. きす…鱚
A2. 燭魚
正解①. はたはた
「鰰」と一文字で書くのが一般的です。
雷の古語である「はたたがみ(霹靂神)」もハタハタの由来となった言葉であるとされています。「燭魚」という漢字もハタハタという読み方を持ち、「ともしび」を意味する燭を雷の光に喩えてこのように表記されるようになったと言われています。 なお、「魚へんに雷=鱩」や「魚へんに神=鰰」でハタハタと読む漢字は、国字のため音読みは存在しません。 |
②. とびうお…飛魚
③. まんぼう…翻車魚
A3. 比目魚
正解①. ひらめ
中国では、ヒラメの二つの眼が並んでいることから「比目魚」という。 |
②. ちぬだい…茅渟鯛
③. ひめだい…姫鯛
※王余魚と比目魚の見分け方
「ヒラメ左目、右カレイ」
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