医師、看護師、介護福祉士、弁護士。世の中の資格には「師」と「士」が使われています。この使い分けに意味はあるのでしょうか。
「師」や「士」が付く職業の人は「先生」と呼ばれることが多いです。
突然ですが漢字クイズです
以下の資格の◯に入る漢字は「師」と「士」のどちらでしょう。
それぞれの意味を『広辞苑』で調べてみましょう。
師 〔音〕シ 〔訓〕(名)もろ 先生。人を教えみちびく人。人の手本となる人。「師と仰ぐ」「三尺下がって師の影を踏まず」「教師・法師・牧師・師弟・師範・師事・師資」 一芸にすぐれた人。技術の専門家。「絵師・漁師・技師・医師・表具師・講談師」 高僧や講談師・浪曲師などの姓名に添えて敬称にも用いる。 軍隊。「師団・王師・水師・出師すいし」周代の軍制では二千五百人を一師とする。 多くの人のあつまる所。みやこ。「京師けいし」 字解 会意。「 」(=集団)+「帀」(=あまねし)。あまねく多くの人々を集めた集団の意。転じて、その長・指導者の意。広辞苑第六版より引用 |
士 〔音〕シ ジ 〔訓〕さむらい (名)お 一人前の男子。学徳のある、りっぱな人。「同憂の士」「士女・士君子・名士・紳士・居士(こじ)」女子にもいう。「女士」 官位を有し、人民の上に立つ者。役人。「士大夫・士民」昔、中国で、卿(けい)・大夫の下に位する官僚。 兵卒を指揮する者。もののふ。さむらい。「士卒・士官・士気・武士・勇士」。四民のうち最上位の身分。「士農工商・士族」 ある資格を有する者。「博士(はくし・はかせ)・学士・文士・弁護士」 字解 男子の性器の象形。おとこの意を表す。 広辞苑第六版より引用 |
「漢字『師』の本来の意味は『なにかの集団に属する人間を教え、望ましい方向に導く者』です。現代においても教師や師範などのほか、医師・看護師・調理師など特定の技術や才能に秀でた専門家に使われています」
一方「士」は、男性を指す意味合いが転じて職能を指す言葉になったと言います。
「もともとは『一人前の成人男性』という意味で使われていました。それがのちに『すぐれた男』から、広く『他者より秀でた能力でなんらかの業務を遂行しうる者』の意で使われるようになりました。現代では男女の区別なく使われています」
「法律用語辞典では『法令上、「〇〇士」、「〇〇師」という名称は、一定の技術、技能又は知識を必要とする職業又は業務等で、それに従事するのに法令上の一定の要件を満たすことが必要である場合に用いられている。両者の相異は明確でないが、一般的には『士』の語の方が多く使われており、 (医師、薬剤師、はり師、きゅう師、調理師等)。』 有斐閣刊行の法律用語辞典(第5版)から「士」の解説を引用 |
『士』と『師』のどちらも一定の技術、技能又は知識を必要とする職業又は業務等に用いられていますが、明確な区別はありません。
しいていえば、『師』の語は主として衛生関係の職業や業務に用いられていると考えられます。
例を挙げると「看護師」という資格は、もともと男性を「看護士」、女性を「看護婦」と呼んでいました。2001年に「保健婦助産婦看護婦法」の一部が改正され「保健師助産師看護師法」という名称に変わったことにより、2002年3月より男女共に「看護師」と統一されることとなったのです。
八士業 共通する特徴は、職務上、戸籍・住民票などが必要な場合に請求できる請求権が認められている点。 弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・税理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士 |
ちなみに冒頭の問題の正解はこちらです。
#StandWithUkraine
はい。よくわかりました。って納得していても
また迷いそうです。
今日一日はきっと大丈夫と思います^^
難しいですね^^
したっけ。
間違わずできましたです^^
どちらも大変なお仕事ですね。
師と士、それぞれの資格、ますます増えるかもしれません^^
したっけ。