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「クリームシチューは日本生まれ?」について考える

2019-11-27 07:04:24 | 食品・食文化

クリームシチューはホワイトシチューとも呼ばれ、日本では単にシチューという場合はこの料理を指すことが多いです。1924年に『滋味に富める家庭向西洋料理』にて、牛乳と小麦粉を加えたシチューが紹介されたのが始まりとされます。

「戦後の学校給食でカルシウムを取るため、脱脂粉乳を入れたことから生まれた日本独自の食べ物」だそうです。

その後、1966年にハウス食品から発売された粉末ルウ「クリームシチューミクス」が大ヒット商品となり、一気に日本の家庭に普及しだし、学校給食でもクリームシチューが提供されるようになります。

前述したように、クリームシチューはパン派かライス派かで分かれやすい料理ですが、少なくともハウス食品の「クリームシチューミクス」は、ごはんに合うシチューを目指して開発されたという経緯があります。

 

ちなみにクリームシチューという単語も日本生まれ。つまりは和製英語なのです。

 

※以下、ハウス食品「シチュー資料館より

■戦前日本のシチュー事情

明治時代の中ごろからレストランメニューとして定着。

日本のシチューの歴史について、まとまった記録があるわけではないので、はっきりしたことはわかりませんが、シチューとシチューに関わる記事などさまざまな断片的な記録から判断すると、西洋料理を提供するレストランには、明治の初期からプロの料理人達が綿々と受け継いできた本格的な洋食メニューとしての「ビーフシチュー」があり、明治時代の中ごろにはすでに、シチューはレストランのメニューとして定着しているようです。

 

文明開化の気運にのって、異国の料理に果敢に挑戦したプロ達の世界では、ビーフに限らずさまざまな具材を使った、大部分は赤ワインやトマト系調味料を用いた、「茶色い」シチューを作る技術が必須でした。そして、家庭の台所ではまず手に触れることすらない牛の舌や尾、その他のモツ類、羊の肉、兎の肉や野鳥といった素材のシチューを賞味する、勇気のある客達がこの歴史を支えてきたというわけです。

■戦後日本のシチュー事情

学校給食に白いシチュー

戦前の昭和の時代にホワイトソースが一般家庭に普及したといってもそれはやはり一部の家庭に限られました。

ホワイトソースの「白いシチュー」が日本全国に普及したのは何といっても戦後の学校給食を通じてでしょう。もっとも「白いシチュー」とはいっても、学校給食に登場したものには本格的なホワイトソースではなく、小麦粉でとろみをつけただけというようなものも少なくありませんでした。

 

うちで食べるのも白いシチュー

昭和30年代テレビの料理番組のはじまりのころ、まだまだ食糧難の記憶も鮮明で、ローストビーフやステーキは夢のまた夢でした。そのころ家庭で作るシチューは、4人分としてせいぜい150〜200g程度の肉と、後は玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、コショー以外の香辛料はローリエ(月桂樹の葉)がぼつぼつ知られ始めたという状態でした。伝統的な日本の汁もの、けんちん汁や薩摩汁の中身が少々バタくさくなったものといってよいでしょう。

そしてその特徴はホワイトソースの白、「シチュー」といったら「白っぽい汁もの」。このホワイトソースをどうしたら上手に作れるかがテレビ番組の講師達の説明にも不可欠でした。

 

ハウス食品のシチューミクスの登場で、シチューが家庭料理として定着

その後、1966年(昭和41年)ハウス食品の顆粒状(発売当初は粉末状)のルウ、シチューミクスの発売によって、誰もが家庭で簡単においしく「白いシチュー」を作れるようになったのです。そして西欧の料理書にはない「ホワイトシチュー」「クリームシチュー」の語が定着、家庭料理の定番の一つとなりました。

 

ハウスシチューミクス開発ものがたり

きっかけは「給食で食べた白いシチューのルウを作りたい」

「シチューミクス」の開発のきっかけは、担当者が昔給食で食べた「白いシチュー」、あのシチューのルウを作りたいという気持ちでした。そしていろいろ資料を調べると、アイルランドにアイリッシュシチューという伝統的な白いシチューがあることがわかったのです。ですから発売当初のパッケージには小さく「IRISH STEW 欧風煮込み料理」の文字が入っていました。

.     

そして「ごはんのおかずになるシチューを」

もう一つ担当者が考えたことは、ごはんのおかずになるシチュー、毎日食卓に違和感なく登場させられるシチューということでした。今となっては当たり前のことのようですが、当時としてはかなり新しい発想だったといえましょう。

 

当時まだ珍しかった店頭試食販売で紹介

発売当初は、スーパーなどの店内で実際に試食していただきましたが、当時はまだまだなじみのない料理で、はじめのうちはなかなか試食皿を受け取ってもらえず、「シチューって何?」「白いのは白味噌?」「粕汁なの?」といった、今では信じられないような質問も少なくなかったそうです。でも試食していただけば「おいしい!」と好評、ファンはどんどんふえていきました。

 

ルウの登場でレストランの茶色いシチューも、家庭で

ハウス食品が最初に発売したシチューミクスは「白いシチュー」にくわえ、ビーフシチューのための「茶色いシチュー」のルウもあり、どちらもお好みで家庭で手作りできるようになり、現在に至っています。

 

したっけ   

 

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海鳩

 ―潮騒が希望だったー 

 

ぐしゃぐしゃに砕かれた大顎の破片が散乱し 

ているのは知っていたがここのものではない

 さんざん悪質を通過しなお何ものとも繋がら 

ない兵器的非感覚の海を死生の循環の内へと

流し込むなど可能かぶふぅィ暫し棘状の海塚 

にうずくまりわたしたち固有の肉体がはぜる

 記憶のふあんに堪える堪えて噛む海鳩が翔ぶ  

〈母ァさん 母ァさん〉

  あなたさえ答えようもないのです 

 

 

 

(後略)

 

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
★はぴさん★ (都月満夫)
2019-11-27 20:43:41
そうですね。
クリームシチューは冬ですね。
ルーを使わず牛乳と小麦粉ですか~。
私はご飯とかパンとかの前に牛乳アレルギーなので食べられません^^
したっけ。
返信する
Unknown (はぴ)
2019-11-27 17:30:55
こんばんは
クリームシチューが美味しい季節になりましたね。
最近はルゥを使わず 作っています。
我が家は男性陣がパン派です。
返信する
★haruさん★ (都月満夫)
2019-11-27 16:48:13
そうだったんdすよ。
クリームシチュ―は商品名だったんですね。
それらしい名前を付けますね^^
したっけ。
返信する
★きままなマーシャさん★ (都月満夫)
2019-11-27 16:46:22
そうですか。
市販のルーはハウスですか?
ご飯にかけるのが正解です。
そういう風に開発したんですから・・・。
上田さん、似てますか~。
ありがとうございます^^
したっけ。
返信する
こんにちは~ (haru)
2019-11-27 16:35:48
こんにちは~


そうだったのですか~
外国のだとばかり思ってました。
さすが日本ですね~
返信する
こんにちは^^ (きままなマーシャ)
2019-11-27 14:47:12
クリームシチュー大好きです^^
母は市販のルウでよく作ってました。
じゃがいもがゴロンと大きくて
私はご飯にかけて食べてました^^
くりぃむしちゅーの上田さん、そっくりですね(*^。^*)

返信する
★ゆりさん★ (都月満夫)
2019-11-27 11:05:56
そうですか。
昔は牛乳が栄養食品として重宝されていましたからね。
とはいえ、牛乳アレルギーの私は食べられません。
クリームシチューの何とか?
あ、名前を入れ忘れていました。
絵を差し替えました^^
したっけ。
返信する
クリームシチュー (ゆり)
2019-11-27 08:13:57
おはようございます。

随分若いころはお世話になりました。
ジャガイモなど居れるものより、
トウモロコシを入れるだけのコーンスープとして!

ホワイトソースを作るより便利で牛乳も同時摂取できるので良く作りましたが、
最近は別の色々なあっさりしたスープに移行してます。
絵の人はクリームシチューの何とか?言う人ですね(*^^*)
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